日本の動物愛護は本当に遅れているのか⁈
動物の愛護はボランティアと捉われがちですが、実際に生き物を扱うことは綺麗事では済まされないことなのでボランティアでは成り立ちません

今日はここに来て、日本の動物愛護のあり様を指摘したタレントさんの発言で、ちょっと騒がしくなってきた動物の愛護の話題を取り上げてまいります。
私の場合、業界紙時代に畜産関係の業界雑誌で広告営業をやっていたことと、出身がそもそも農獣医学部ということで、動物関連は雑学レベルの業界知識は備えているのです。
ということで今回は、いつも通りの雑学タッチとオチャラケを交えて、表と裏が激しいペットビジネスの知られざる実情に迫り、それに群がる悪徳業者の実態を緩い雑学で簡単判りやすく解説してまいります。
動物愛護精神の外国と日本の違い
都内で開かれた、動物愛護に貢献した個人や団体を表彰するという「川島なお美動物愛護賞」で、タレントの坂上忍さんが発した「動物に対する法を含めて、先進国でここまで遅れている国もなかなかないんじゃないかな。僕は恥ずかしいと思っている」という問題提起の発言が言葉足らずで物議を醸しているのです。
因みに「川島なお美動物愛護賞」とは、生前に動物をこよなく愛した川島なお美さんに因んで設立された表彰なのです。
確かに欧米先進国は動物愛護の精神と動物虐待の取り締まりの法は厳格なまでに整備されているのです。
それはクジラに対してあれほど攻撃的になることを見ても判りますよね。
但し、欧米先進国が動物愛護の精神を強く持つのは、動物を食して来た肉食の文化の反省というキリスト教精神の価値観からくるものなのです。
結局、これは歴史的な食文化の価値観の違いなので、これを日本の基準に当て嵌めること自体がナンセンスとなってしまうのです。
欧米の愛護精神もダブルスタンダード
あまりに外国に目移りし過ぎて日本が遅れていると見るのは早計なことです。
そういえば思い出すのが、国際セーリング大会で大騒ぎとなったイルカショーです。
イギリスの選手たちから、このイルカショーが残酷でショックだと大騒ぎとなった件。
あんなほほえましいイルカとのスキンシップが残酷に見えるという思考。
これには、改めて外国との認識のギャップを感じたものですよね。
日本のセーリング連盟も参加選手にリラックスしてもらおうと試みたのだが、完全に裏目に出てしまったのです。
ここまできては、異様と言うしかない、こうなると動物園も競馬も無くならなくてはならないことになります。
イルカショーが残酷だと大騒ぎしたイギリスでは、特権階級の社交の場である競馬は国も奨励しているのです。
欧米諸国は、動物愛護に関しては、厳格化されているというが、実際は杓子定規でダブルスタンダードなのです。
動物愛護を拡大解釈してしまうと、獰猛なクマも可哀そうとなってしまうので歯止めがかからなくなってしまうのです。
畑の作物を食い荒らす動物は農家にとって天敵なので、常に駆除の対象となるのです。
動物との拘わりとは心を鬼にすること
それではここからは動物愛護も金が絡むビジネスであるという実情に迫ってみます。
犬猫などのペットには誰もが愛着を持つものなので、その動物たちを提供してくれる人たちに対しても羨望の眼差しで見てしまうところがあるのです。
しかし、ペットをビジネスに乗せて行くには心を鬼にしなければやってはいけないところもあるわけです。
家畜は食用に転用したりといくらでも循環が可能ですが、ペットの場合は家畜と違い、売れ残ってしまったら処分に困ってしまうからです。
ここで再度言うが、世の中には、心を鬼にしなければやってはいけない稼業は意外に多いわけです。
それは動物系では、牛や豚などの家畜の解体もそう、いちいち感情移入をしていたらやっていられない職業なので、牛や豚などの家畜は、生き物として捉えるのではなく、あくまで物として捉え、作業が粛々と進められるのです。
それは、彼らには誰かがやらねばならないことという崇高な使命と理念が教え込まれているからです。
こうした精神は、家畜を扱う牧場などもみな同じなのです。
ペットビジネスは無法状態
しかし、これが同じ動物を扱う商売でも、ペットビジネスとなると動物への愛護や尊厳などは、またガラッと変わってくるのでした。
とくにブリーダーなどのペットビジネスの裏では、悪徳業者が蔓延り、文字通り心を鬼にした鬼畜の循環が繰り広げられているからです。
そもそもブリーダーなどのペット商売の人間は、昔からヤクザ紛いの不良人間の巣窟となっていて、凶悪犯罪などの舞台となって来た過去があるのです。
しかし、その様相は今も変わってはいないのでした。
そうしたところからも、ペット業者の悪徳が昔から頻繁に巻き起こっているのです。
これで、売れ残ったペットたちは悲惨を極めることは判りますよね。
それこそ、悪徳ペット業者によって、山で繰り広げられる廃棄物の違法投棄と同じようなペットの処分が行われているのではなどと疑いをもたれているのです。
ある意味、業界関係者からも繁殖系の人間はそれくらいのことは平気でやるような連中と思われているのでした。
タレントの坂上忍さんは、この実態をオブラートに包んだ形で発したのではないでしょうか。
ペットビジネスは拡大傾向
ところでペットビジネスはそんな悲惨な状況とは裏腹に年々拡大傾向にあるのでした。
ところが、ペットを飼う人自体は年々減少しているのです。
それなのに何故、ペットビジネスは繁栄をし続けるのか、それは量から質への転換を図ってきたからです。
犬猫を買う人は減っても、犬猫などの動物の値段が高騰していることと、動物一頭あたりにかける費用も増加していることで、これがペットビジネス全般に波及して拡大をもたらせているのです。
また、人の交わりが稀有となったコロナ禍効果もありペットビジネスの需要に結び付いて行ったのです。
そして、ペットは飼う人と共にファッション化されているので、流行り廃れがあるのです。
今は大型犬が大幅に減少して、犬も猫も癒し系が主流なのです。
ペットは人間を癒す為に作られている
ペットは人に飼われて幸せなのか、勿論、運よく人に飼われたペットたちは幸せであることは間違いありません。
動物は、自然界に放したら半分の寿命しか生きられないからです。
それは獲物を確保する為には常にサバイバルの死闘に晒されてしまうし、敵との遭遇も頻繁に起こるので迂闊な寝込みも出来ないからです。
とくに人工的に造られたペットの場合は野生化することが出来ないので自力で生きていくことは不可能なのです。
でも、勝手に作らされて、処分されてしまうペットたちはもっと悲惨なのです。
ペットショップで売れ残ったペットたちの運命は、殺処分か引き取り屋に手渡されることになるのです。
その実態が闇に葬られてきたのです。
ペット業界の闇を記したら、ここでは書ききれなくなってしまうのでこの辺にしておきます。
まあ、動物愛護は生き物を扱うことになるので、綺麗事では済まされない世界、これをボランティアでやるとなったら眉唾に見えて来てしまうのです。
忍者ライターの久保誠が「デュラルライフ」「田舎暮らし」「シニアライフ」「スローライフ」「海外ロングステイ」の情報と「雑学のすすめ」を主題として、ソフトタッチに日々の出来事、経済、国際情勢、政治、芸能、歴史のウンチクなどを語ってまいります。





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