動物は何も悪くはない旭山動物園を応援しよう
動物園は夢のファンタジーのテーマパーク、今回の事件とは切り離して考えよう

旭川市の旭山動物園の職員が、妻の遺体を動物園内の焼却炉で燃やしたとして死体損壊容疑で逮捕された事件は衝撃的でしたね。
旭山動物園といえば、動物の形態展示から、動物が動く姿を見せるという行動展示を導入したことで、閉塞の中にあった動物園の存在をアカデミックにさせた誰もが知るパイオニア的な存在なのです。
あの動物たちのありのままの姿を見せた斬新観は驚きのもので、それ以降、北海道屈指の観光スポットとして不動の地位を築いてきたのです。
それがまさか、人を動物園内の焼却炉で燃やしてしまうなどということは想定を超えるものです。
ということで今回は、畜産関係の専門誌や動物の餌などの飼料の業界誌に携わった経験を持つ私が、いつも通りの雑学タッチとオチャラケを交えて簡単に動物に従事する飼育員の実態などを述べてまいります。
焼却炉の存在は知る必要のないこと
とにかく悪夢でしかありません。動物園は子供たちに夢を売る施設なので、そこが殺人の現場となってしまったら、イメージダウンは避けられないでしょう。
動物園は、動物を鑑賞することで、人間が癒されることが出来る最も信望を集めるテーマパークの一つなのです。
ゴールデンウィークを控え、地元は相当な痛手となってしまったようです。
う~ん、動物園の場合は、表の夢だけが誇大に解釈されていることで、裏の部分はベールに包まれてきたのです。
そうした中で、動物の焼却炉の存在などがクローズアップされてしまうとショックは大きいのです。
でも、動物園の場合、動物の死は頻繁に発生するので、焼却炉は必須となるのです。
逮捕に踏み切れたのは焼却炉の内部から遺体の一部が発見されたからだそうです。
どうやらこの動物園の焼却炉の管理は徹底されてはいなかったようで、逮捕された職員は、日頃から証拠隠滅の為にこの焼却炉の存在を頭に思い描いていたようなのです。
旭山動物園の焼却炉は、結構立派な建屋となっていることで、燃焼ガスが800℃以上の燃焼が可能な施設であることが判ります。
元職員の方の証言によると、焼却炉の火力は動物の骨が残らないほどかなり強いということで、ここで人間を燃やしたら人間の骨も跡形もなくなると計算をした様です。
動物飼育員は動物の糞尿と触れ合う
何でも屋の私の場合は、畜産関係の業界専門誌にも少しだけ携わっていたことで、動物の屠殺、解体作業も目撃をしているのです。
しかも出身学校は農獣医学部ということで、周りに家畜がたくさんいたことで、未だに動物の臭いや死骸などは目に焼き付いているわけなのです。
まあ、私の場合は化学系の学科なので、直接動物と触れることは殆どなかったのですが、夏休み近くになると、学内には牧場や動物園、動物研究所のアルバイトの募集が貼りだされていたのです。
そのアルバイト募集には、どれも動物たちと触れ合いながら貴重な体験を積もうなどと書いてあるのです。
だが実際そのバイトに参加した連中から聞いた話だと、動物たちと触れ合うのではなくて、動物の糞尿と触れ合うことだったというのです。
騙されたと思ったそうですが、この体験が基で、この職業に志を持った学生も多くいて、動物園や牧場の仕事に従事した人間が何人かいたのです。
今回、逮捕された職員の場合もそんな感じでこの職業を選んだのかも知れません。
結局、動物たちと触れ合うということは、糞尿が汚いと思わない、臭いに抵抗がなくなることが先決のようなのです。
スキルアップに繋がらない飼育員の過酷な実態
そして何より、動物飼育員の仕事は、今も昔も完全な3K職場の至って特殊な就業なので、1日中気が抜けない仕事なのです。
でも、飼育員の場合、動物のプロフェッショナルという重責な仕事の割にスキルアップには繋がらない職業なので報われないのです。
早い話が使い捨てされることが多い業界ということです。
そもそも、動物と触れ合う以前に、動物園の動物の場合はペットではないので、エサを与える時以外は、なついては来ないので、触れ合うという行為は出来ないのです。
そして、動物園は、獰猛なライオンやトラ、ヒョウなども飼育していることで、途轍もなく危険が伴う仕事でもあるのです。
動物園の猛獣も自然界の動物と同じで、隙を見せたら襲ってくるので、頑強な檻の中でのエサやりを行っており、二重三重の安全管理の体制をとっているのです。
それ以外にも、ゾウやキリン、サイ、カバなどの重量感のある動物たちの飼育は常に危険が伴うのです。
動物が飼育員に慣れるのは、子供の内だけで、大人になると自然界の本能が芽生えてくるので、人にはなつかなくなってしまうのです。
そんなことで、動物飼育員とは、動物が好きなだけでは到底やってはいけない、志がないと出来ない仕事なのでした。
飼育員の殆どは契約社員
動物飼育員は過酷な職業であることが判りましたよね、だがしかし給料も安いのです。
今の動物園の経営はどこも苦しいので、飼育員の殆どは契約社員が多いからです。
今回、逮捕された容疑者は、動物園の飼育員の要として複数のテレビマスコミの取材にも応じていたという殺人事件とは裏腹の職員なのです。
殺された妻とは日頃から仲が悪く、家に帰っても殆ど会話がない状態だったそうなのです。一体どこで歯車が狂ってしまったのでしょうか。
飼育員というベールに包まれて来た動物園の裏方の世界、この過酷な就労が家庭環境を崩壊に導いたのかも知れません。
動物園は、私が携わった牛やブタ、鳥などの食用動物の飼育とは全く違う世界。
動物園の飼育員は動物のエキスパートそのもの、このままでは不味い、体質の改善が求められるのです。
まあ、それにしても、焼却炉で人を焼くのは紛れもない凶悪犯罪というしかないでしょう。
夢を売る仕事が猟奇事件へと発展、動物という生き物の死を毎度見つめ、その死体の焼却を毎度行っていると、ある意味、感覚が麻痺をして人を燃やすことにも抵抗がなくなるという心理に陥る可能性もあるわけです。
とにかく、動物たちは何も悪くはない。
この事件と動物たちを切り離して、旭山動物園を応援して行きたいものです。
忍者ライターの久保誠が「デュラルライフ」「田舎暮らし」「シニアライフ」「スローライフ」「海外ロングステイ」の情報と「雑学のすすめ」を主題として、ソフトタッチに日々の出来事、経済、国際情勢、政治、芸能、歴史のウンチクなどを語ってまいります。




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