観光立国日本2:誤解だらけのオーバーツーリズム状態
連日のようにバラエティータッチで放送される外国人観光客の大袈裟な番組報道は、もはやウンザリもいいところです。
やれ、日本に感動やスイーツに感激など、こんなバカな放送を垂れ流しているのは世界中を見ても日本くらいのものです。
それは異国の地に来たら誰もが、文化の違いや生活習慣の違いから、見るものさわるものが驚きの連続となることは当たり前のことです。
それにしても、実際の外国人観光客はここまで大袈裟に感動などしてはいないのです。
外国人観光客が日本に多く押しかけるのは、今は、安いから来ているだけのこと、そもそも、外国人観光客の殆どは、日本に対する予備知識は、ガイドブックで知る以外殆ど知る由もないのです。
実は外国人観光客の日本に対する知識は、残念ながらとても貧相なものでしかないのです。
いや、完全なミステークというほど間違ったものなのです。
それは、来日する前の外国人の多くは、日本は忍者がいる国だと本気で思っていた人が多いからです。
曲がりなりにも日本は先進国、しかし、経済大国より忍者の存在が上回っているのでした。
これはハリウッドによって伝説化した「NINJA」の影響によるものなのです。
ハリウッドの「NINJA」は日本の忍者とはイメージが異なり、忍術を使うというよりも、アクロバットのサーカス集団みたいな存在なのです。
しかしながら、日本人の多くがそれだとは思ってはいないでしょうが、日本に行けば「NINJA」に合えると思っていた人は多いのです。
いやはや、これでは受け入れ側の日本の下地も脆弱になるのがよく判りますよね。
結局、日本の観光自体が情報不足の状態なので、こうしたトンチンカンなトンデモ話の様相となってしまうわけです。
結果、SNSの情報などで、京都や浅草などに一極集中状態と化してしてしまうのです。
実際の外国人旅行者は日本を堪能しているかといえばそれも疑問符がついてしまうのです。
京都に行っても寺ばかり、宗教の違いもあり、寺の奥深い真髄までは理解に及ばないので、感動欲はそれほど高揚して行かないのです。
そう、外国人の場合、寺や大仏を見てもみんな同じに見えてしまうのです。
何と言っても、今の日本にあるものは近代になって作られたものばかり、歴史の重みのあるものは意外や少ないのです。
外国人観光客から受けるものは、日本の便利に特化した実用的なものが多いのです。
そうしたことで、100円ショップや安物のソウルフードに外国人旅行者が殺到するのです。
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