トランプ大統領、国連を一刀両断
国連嫌いといえばトランプ大統領、そのトランプ大統領による国連演説での国連に対する批判は今更ながら衝撃的なものでした。
トランプ大統領の今回の国連演説では、国連批判以外にも、世界を混乱に誘引する中国の悪辣、下劣な経済政策や世界中が振り回されている、過度な環境グローバリズムに対しても具体的な事例を示した発言をしているのです。
しかしながら、日本のオールドメディアはこれほど中身の濃い重要な演説に対しても、ことトランプ大統領の話だと過小評価をして、相変らず印象操作を加えて揶揄するだけで、殆ど流しのニュースとしか伝えないのです。
これでは、日本のマスメディアだけの情報に頼っていたら完全な情報オンチにされてしまうことでしょう。
ということで、今回は中国と環境グローバリズムの件は、またの機会にするとして、国連の話をメインとさせて頂き、いつも通りの雑学タッチで簡単判りやすく記してまいります。
トランプ大統領の国連への憤りはピークに達している
トランプ大統領は、国連には潜在的な可能性があるにも関わらずそれを生かしていないことで、自分が進める平和の構築などにも国連は殆ど役立っていないと主張した上で、国連の存在意義すらも疑問視したのです。
そして、国連は声明文を書くだけで、その後の役割を担っていないとし、文書を書くだけでは戦争を終わらせることは出来ないと不満を露わにしたのです。
まあ、こうなるのは予測出来たこと、とにかく、アメリカと国連の仲は最悪と言っていい状態で、それはトランプ大統領の共和党だけではなく、民主党政権時代も同じで、国連に対して根強い不信感を抱いているのです。
それは、アメリカは国連に対して一番多く負担金を拠出しているにも関わらず、アメリカの意見があまり反映されないからです。
早い話が、アメリカにとって国連という存在は、ただの金食い虫の存在となっているというわけです。
結局、国連での採決権は大国だろうが小国だろうが一国一票が原則、そうなると、アフリカ諸国や中南米諸国を取り込んでしまった中国の意見が反映されることになるのです。
そう、国連の組織は傘下の機関を含めて中国に乗っ取られてしまったのです。
中国のマネーパワーはやはり凄い、中国のしたたかな外交戦略とか言っても、結局は、世の中、金だということ、何だかんだ言っても綺麗ごとでは世の中は動いてはいないのです。
日本人にすり込まれてきた国連神話
私たちが子供の頃は、国連と聞けば、誰もが羨望の眼差しを向けたものです。
それは学校教育に於いて国連の世界平和活動の貢献を聞かされてきたので国連神話というものが根付いているからです。
だから、正義の国連が存在する限り、もう世界で戦争などは起こらないと本気で信じ込んでいたのです。
こうして日本人は国連神話に酔いしれて他国から攻められることはないと信じ込んでしまい、平和ボケとなって行ったのです。
でも、よくよく考えてみたら、国連によって日本が良くなった、国連に守られた、国連が何かしてくれたなどの話は殆ど聞かないのです。
まあ、結局のところ、戦後の自虐史観教育によって、骨抜きとなった日本人は国連神話に簡単にマインドコントロールされてしまったというわけです。
そんなことで、国連の世界平和活動の貢献すらもまぼろしのものだったわけです。
今となっては、国連の平和活動といったらPKOの派遣くらいで、国連自体の活動が関心を集める機会が減ってきてしまったのです。
今回のロシアとウクライナの戦争でも仲介しているのはアメリカであり、EUのヨーロッパ各国とNATOなので、国連の存在は蚊帳の外となっているのです。
それはそうですよね、国連の主導権を握る5つの国の一つが戦争当事者であるロシアなので、拘るわけにもいきませんよね。
そんな感じで、国連はトランプ大統領がいう通り、強いメッセージを送ることは出来るが、それだけなので、実態がまるで伴わないということです。
国連は戦争をストップ出来ない名目組織
国連は1945年に設立され、国連の前身である国際連盟も換算すると、100年以上にわたって世界をまとめてきた⁈機関なのです。
しかし、今の国連は、世界の人が想像するのとは裏腹に、何とも頼りない実態が浮かんでくるのです。
その最たる存在が、国連の事実上最高機関と言われる常任理事国の存在です。
常任理事国は現在、アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国の5カ国で構成され、国連で審議される最重要テーマは、この5カ国で採決することになるのです。
ところが、常任理事国には拒否権と言う反対票が与えられていて、5カ国のうち1カ国でも拒否権を発動すると採決出来ないのです。
これによって、多くの重要テーマが採決されないという事態が現実に起こっているわけです。
最近では、ロシアと中国の反対によって、まったく審議が進まない状態が続いており、国連の機能は停止状態といっても過言ではないのです。
結局、知名度とナリだけは大きいがまるで大したことも出来ないのが、国連なのです。
国連は硬直した官僚機構の金食い虫
アメリカが国連に対して金ばかりとられて頭に来ているのは、日本も一緒なのです。
日本は国連に対して、アメリカ、中国に次いで3番目に多く負担金を拠出しているのに、常任理事国入りも中国とロシアの執拗な大反対に晒されて永久的に実現が出来ない状態となってしまっているし、様々な嫌がらせも受けてきたのです。
まあ、アメリカが国連から抜けたら、国連は更に機能不全状態となってしまうし、それはアメリカの国益にとっても好ましくないことで、傘下のWHOやユネスコの脱退程度に留めているのです。
でも、機が熟したとしたら、トランプ大統領だったら国連の脱退もあり得るかも知れません。
グローバル化に手を貸す国連機関
トランプ大統領は今回の国連演説で、国連はアメリカへの亡命希望者に資金提供して支援をしているとし、「国連は侵入を阻止し、資金提供をしてはならない」と、国連機関のIOMの活動を強く非難したのです。
また、国連機関の活動によってヨーロッパは、「不法外国人の勢力によって、かつてなかったほど侵略されている」と述べたのでした。
要は国連という存在は、役立たずなだけではなく、善良国家の足を引っ張っていると断罪したというわけです。
過去を見ても、国連は深刻さを増す程に無力となり、紛争の事態打開には、まったく対応できない組織であることが知れ渡ってしまったのです。
国連はもはや機能不全の腐敗構造が蔓延する硬直化した官僚組織に成り果てたわけです。
日本の場合、こうした国連の実態を無能オールドメディアやマスメディアが意図的に知らせないので、国連神話を未だに抱いている高齢者もいるのです。
しかし、実態は残念ながらこんなもんなのです。争い事や、困った国を見て、国連がうまく取りまとめるなんてことはないということです。
BBCは、7年前のトランプ大統領の国連演説の際は笑われていたとし、しかし今回の演説ではみんな沈黙したと結んでいるのです。
もういい加減、日本のオールドメディアやマスメディアも正しい報道をすべきです。
国連神話は遠い昔の話、さすがの平和ボケ骨抜き日本人も国連の無能に気が付いたのです。
(※いつも慌てて書くので、誤字脱字が多く、何卒、ご容赦願います)
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