人が誰もいない地方のアーケード街

地方の商店街はもはや死んだも同然の様相と化しているのです。

かつては地域住民の拠り所として賑わっていた商店街ですが、時代の波からは完全に取り残されてしまった感があるのです。

田舎の商店街はどこもシャッター通り、当然、買い物をする客もいないので、もはや活気がどうのというレベルの話ではなく、アーケード街には人っ子一人いない状態なのです。

地方の人間は何故、商店街を利用しなくなってしまったのでしょうか。

これはいわゆる過疎化での人口減少だけの理由などではありません。

その一番の理由はすべてクルマのせいなのです。クルマのせいで、歩いて買い物はしなくなったからです。

地方はクルマ社会となったことで、便利を謳歌出来る反面、こうして多くの歪ももたらせているのです。

駅前の老舗デパートや商店街で買い物するより、郊外店で買った方が安くあがるし、広々とした駐車場も完備されているので安心感があるのです。

田舎はクルマのせいで、便利が便利を呼ぶ習慣へと移行してしまったのです。

商店街が廃墟寸前となってしまえば、裏通りにある飲み屋街はとっくのとうに店を畳まざるを得ない。

商店街の一帯はまさにゴーストタウンになった状況なのです。

そうしたことで、各地方では、シャッター通りの再生の知恵を拝借しようと躍起となっているのですが、殆ど失敗に終わっているのです。

そんなの当然ですよね、こんな割の合わないところで商売などを行なったら100％潰されるだけです。

付き合ってくれるのは、安月給の地域おこし協力隊員くらいです。

それにしてもシャッター通りの持ち主は、廃業旅館と違って身元がはっきりとしているのです。

何であのまま放置しているのか、それは取り壊してしまうと固定資産税が高くなってしまうのであのままなのです。

何とも田舎人間の小ズルさが垣間見える光景であったのです。

結局、地方創生で踊らされているのは都会人なのです。