ロングステイブームとは一体何だったのかを検証するパート3
ロングステイを諦めたわけ
それでは今日は、私がロングステイを諦めてデュラルライフにシフトした経緯を述べてまいります。
それにしても、年寄りを対象としたあのロングステイブームって一体何だったのでしょうか、今となっては円安が本格化してしまい、ロングステイのロの字も出てこないほどに幻の存在と化してしまったのです。
ということで今回は、マレーシアクアラルンプールとペナンでの3度ほどのプチ移住の体験談とその間に知り合った移住者をリサーチした結果をお伝えし、移住断念に至った経緯を簡単に振り返ってみます。
消去法でマレーシアがロングステイの候補となる
ロングステイ最盛期の15年以上前から初めた海外移住地探し、一年中温暖の地を求めてオーストラリアや東南アジアのほぼ全域を見て回り、結局はタイ、マレーシア、フィリピンという消去法の定番に行きついたのでした。
東南アジアにはまだまだ、カンボジアやラオス、ミャンマーなどの最適地はたくさんあるのですが、受け入れの体制はまったく整っていない状況で、すべては金次第ということ、日本と同程度の生活を望むと日本での生活以上の負担がのしかかってくるのでした。
そんなんじゃ、移住する意味もありませんよね。
結局、後進国でも貧乏人の日本人を受け入れてくれる国はまるで無かったということです。
まあ、当たり前のことでしょう、しかしながら、ロングステイともなれば、相手国の受け入れが無ければ成り立たない世界なので、外国人が勝手な都合で住み着くなどは所詮、無茶な話なのです。
そして、最後に残ったのが、マレーシアペナンというこれまた定番の本命ということなのです。
結局、マレーシアのMM2Hなどのサポートは移住者にとっては魅力的なのです。
なんで、ペナンに住まなかったのか?結果を先に言うと、住む前に行き尽して飽きちゃったということなのです。
まあ、一番大きいのは、ブームの頃と比較して、東南アジア全般が景気の上昇と共に急激な物価の上昇を招いており、さらに円安傾向も相まって、円高の恩恵を受けてきた家賃相場の高騰が大きく、かつての生活を謳歌することが難しくなってきたということです。
そう、ここも日本と同じ生活をするとなると日本より高くつくことが常識となってしまったのです。
そんなこんなで、一端ものごとをネガティブに捉えると止まらなくなるのです。
こうなると、日々の節約は欠かせないものとなる、現地の人と同じ食材を求めて市場に繰り出すも、言葉の壁にあってストレスは倍加してくるし、さらには、大らかさと解釈していたことが、いい加減さとなって行き辟易するようになってくるのです。
寒いのが大嫌いで南国に来たつもりが、イライラが募ってくると暑さまでもが敵となってくるというわけです。
とにかくペナン島は狭い、観光施設はところどころにあるのですが、せいぜい2回行けば限度という代物で、結局行くところも無くなり引きこもりとなって行くのです。
拠り所であるテレビにしても、言葉の判らないテレビほどつまらないものはないので、どんどんストレスは堪って行くのです。
こうして、日本にストレスを感じて新天地に来たのに日本が懐かしく思えるようになるのでした。
明日もロングステイの話は続きます。
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