バッパーショウタで知る中国という国
今日も昨日に続きバッパーショウタさんの取材魂の足跡とバッパーショウタさんが暴こうとしたウイグル自治区の悲惨な現実を雑学タッチで簡単判りやすく紐解いてまいります。
ウイグル族に対する中国政府の弾圧に対して世界中がダンマリを決め込んでいる中で、唯一、ウイグル自治区での人権侵害を批判したのは、トランプ政権だけなのです。
ウイグル族は、65年以上にわたって弾圧され続けているのに、それがベールに包まれているという異常さ、その実情を究明する為に危険地帯のウイグル自治区に潜入して実態を暴こうとしたのが、バッパーショウタさんなので、彼の勇気と取材魂に敬意を表しましょう。
しかしながら、今回のバッパーショウタさんの体験によってつくづく判ったのは、中国という国はいかに恐ろしい国かということなのです。
他の国ではどんなに国が荒んでいようと深堀の取材が出来たのに、中国ではこのレベルでも厳禁となって自由を奪われてしまうのです。
日本人は中国シンパの日本のオールドメディアやマスメディアの影響によって、中国という国を善良な国であるかのように錯覚させられてきたのです。
しかし、そのお花畑の思いは根本的に変えて行かねばならないのです。
腕の入れ墨は抵抗の証か
バッパーショウタさんといえば、あの知的感とは裏腹に体にソフトな入れ墨を彫った人なのです。
日本と同じく中国の場合でも、入れ墨はまだまだ一般社会では受け付けない風潮となっていることで、バッパーショウタさんの入れ墨は中国公安当局から尋問の格好の問責とされたことは間違いないでしょうね。
日本に戻ったそんなバッパーショウタさんの左腕には異常なまでのびっしりと彫りこんだ入れ墨が新たに施されていたのでSNSでも一体どうしたのと話題となったのです。
う~ん、彼にとって刺青とは人生の年輪ということで、これは中国政府に対する彼の無言の抵抗の証であり、自分は中国の恫喝には屈しないという意志表示だったのかも知れないと思えるのです。
民族のアイデンティティを消されたウイグル族
ウイグル族は、トルコ系に近い民族で、古くからイスラム教信者として独自の文化を築いてきたのです。
少数民族といってもウイグル族の数は、1000万人、いくら13億人を擁した中国でも、宗教、言語が違う民族が1000万人もいたら侮れないことになるというわけです。
ところが、それが今では中国共産党によるウイグル族を抑止する為の漢民族の大量移入政策でウイグル自治区の人口構成は激変してしまい、漢民族の数がウイグル族の数を上回ってしまったのです。
そうなると、自治区の主要な仕事の多くは漢民族に奪われてしまい、益々ウイグル族は隅に追いやられるという悲惨な状態となり、その結果、追い詰められたウイグル族による騒乱が大規模化する悪循環に嵌まっていったというわけです。
そうした中で中国政府は、女性がベールをかぶることやハラル製品を禁止したり、イスラム教の活動全般を阻止するという強硬措置を徹底したのです。
世界中から見放された悲劇のウイグル族
実は、中国がウイグル族に対して弾圧や虐待を繰り広げていることや同自治区で大勢のウイグル人の行方が分からなくなっていることなどが、脱出した多くの生存者の証言から世界中に知れ渡っており、国際的な懸念が広がってはいたのです。
しかし中国内部の秘められた地域での出来事ということもあり、香港騒乱などと比較すると今一ノリが悪いのです。
何故、各国は即座に反応しないのか、それは中国マネーの存在があるからです。
今や中国は世界の工場として、世界経済に大きな影響力を持つようになった。
各国も中国マネーに眼がくらみ、中国を名指しで批判しようとはしないのです。
日頃、人権にうるさい、ヨーロッパ諸国も沈黙してしまい、ウイグルの同胞であるイスラム諸国でも、トルコ以外は干渉しないのです。
特に、「一帯一路」などの、中国の巨大投資で潤っている国などは、中国との関係悪化を恐れて、ウイグル問題へのかかわりを避けているのです。
クズ過ぎ日本のオールドメディアとマスメディア
バッパーショウタさんは、ウイグル自治区が危険地帯と判って潜入したわけなので、彼の行為は、自己責任の範疇なわけですが、それは彼自身が織り込み済みのことでしょう。
だが、ウイグル自治区への潜入は無謀と言っても、そこを統治しているのは、世界第二位の経済大国である中国政府なので、イスラム国家のように人質となってしまって国に迷惑をかけるものではないのです。
それにしても、バッパーショウタさんのジャーナリストとしての取材魂を見るにつけ、日本のオールドメディアやマスメディアの不甲斐なさチンケさが更に際立ってしまうので、こんなものは、もはや日本の社会に存在してはいけないのではと思ってしまうほどです。
常に安全な場所にいて偽善をのたまうヤカラは軽蔑の対象以外にないのです。
それにしても、これは紛れもなく、中国国内のイスラム教徒を抹殺しようという習近平独裁体制の強化策であるといえます。
ウイグル問題をちょっとでも取り上げると怒涛の怒りで内政干渉を唱える中国共産党政府、そんな中国は、我が国の靖国神社参拝に対しては平気で内政干渉を仕向けてくるのです。
世界中がウイグル自治区の蛮行に対して沈黙している中で、バッパーショウタさんがその実情を伝えようと決死の覚悟でウイグル自治区に潜入をしてくれたのです。
再度言う、バッパーショウタさんの勇気とジャーナリスト魂に対して敬意を表しよう。
明日もバッパーショウタさんの話が続きます。
(※いつも慌てて書くので、誤字脱字が多く、何卒、ご容赦願います)
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