イランの真の後継者はアメリカが決める
イラン国民はモジタバ師の後継を誰も望んではいない

イランは、ハメネイ師の後継として、新たな最高指導者にハメネイ師の次男のモジタバ・ハメネイ師を選出したそうです。
これでは、アメリカとイスラエルは納得する筈もないことで、イランへの攻撃はこのまま計画通りに進んで行くことでしょうね。
当然、イラン国民もモジタバ師の選出は、恐怖政治の継承でしかないことで条服はしないことでしょう。
結局、モジタバ師の選出は、我々は簡単には屈しないというイラン指導部の強行姿勢の表れなのです。
まあ、これはただの悪足掻きということ、現時点では強気に出るしかないということで、モジタバ師が父の敵討ちみたいな行動に出たら、即消されてしまうかも知れませんよね。
ということで今回は、体制維持でも体制の崩壊でも混迷を極めてしまいそうなイランの後継指導者の存在にスポットを当て、いつも通りの雑学タッチとオチャラケを交えてイランの体制の変換の難しさを簡潔に記してまいります。
体制の変換には牽引する強い指導者が必要
アメリカとイスラエルの攻撃によって完全に手足をもがれてしまったイランは、ここにきて、国の弱体化は顕著となってきたのです。
しかし、イランのイスラム原理主義国家の体制は弱体化しても、イランの体制の変換となると、そう簡単には行かないのです。
それは革命を達成するには革命を扇動する強い指導者がいないと達成は出来ないからです。
1979年の親米政権からイスラム主義政権への移行の際は、イスラム原理主義という強力的な思想があったことで民衆を動かし束ねることが出来たのです。
そう、前回の場合は、ホメイニという強烈な個性を持ったイスラム原理主義者の坊さんが扇動したことで、その思想自体を深く考えることもなく、国民はそれに飛びついたのです。
しかし、今回の場合は、国民はイスラム原理主義に嫌気が差していても、背中を押す強い後ろ盾が存在しないのです。
そうした中で、現在アメリカに亡命中のパーレビ2世というカリスマの名前が浮上していますが、やはりここは、強い政治のスローガンを唱える指導者が現れないと体制の変換は難しくなるのです。
恐怖政治が収まっても混乱はしばらく続く
イランという国は、そもそも戦争以前に国がハイパーインフレとなってしまい国民生活は破綻した状態であり、加えてイスラム原理主義の引き締めによって恐怖政治を断行していたことで、大混乱の様相だったのです。
なので、イスラム原理主義の体制がこのままであったら、恐怖政治で押さえつけるしかないので、最悪なことだし、また、イスラム原理主義体制が崩壊して国が解放されたとしても、数年の間は混乱状態に陥ることは明白なのです。
一番いいのは、イスラム原理主義の恐怖政治を抹殺して、社会機能をそのまま継続して、徐々に政治体制を民主化へと移行して行くことなのです。
しかし、イランの場合は、全ての省庁がイスラム原理主義の思想背景を基本として成り立っていることで、そう簡単なことではないのです。
まあ、それにしてもハイパーインフレでは、経済の立て直しには数年掛かるので、どっちに転んでも国は大混乱になることは必須なのです。
3人に絞られたイランの後継者
そうしたことで、アメリカはイランの泥沼に入り込まないように植民地時代の間接統治という高みの見物に拘るというわけです。
とにかく、イランという国は、9100万人という人口を擁する大国家、イラクやアフガニスタン、シリアの比ではないので、アメリカも迂闊には手が出せないのです。
どうやらアメリカは、イランの後継者と目される人物を3人ほどに絞っているという情報が流されているのです。
その中にパーレビ2世が入っているのかは、まだ定かではありませんが、アメリカとイスラエルの作戦が完了して、イランの体制が虫の息状態となり次第に発表するのではとされているのです。
仮にそれがパーレビ2世であれば、アメリカはパーレビ2世を全面的に支援をして、海外に住むイラン人たちを蜂起させて、パーレビ2世のイランへの凱旋を演出するかも知れません。
レザ・パーレビ元皇太子が後継者に有力視
パーレビ王政時代は、若者たちはディスコで踊って酒を酌み交わすという自由を謳歌していたのです。
しかし、国家の基盤がイスラム原理主義のシーア派に移った途端、アルコールは禁止されてしまい、ディスコや映画館も閉鎖され、恐怖の抑圧社会が始まるのでした。
実は日本では殆ど知られていませんが、現在、アメリカに亡命中のパーレビ国王の息子であるレザ・パーレビ元皇太子は、イランのイスラム原理主義の打倒を掲げて、世界中に散らばるイラン人亡命者と結束して40年間にわたり活動を続けてきたのです。
この王政時代の復活の機運は、イラン国内でも盛り上がりを見せており、イラン国内ではタブーとされていた王政時代の象徴である「獅子と太陽」の旗を掲げるイラン国民の姿が写し出されていたほどでした。
とうとう、パーレビ2世の打倒の結束がここに来てついに実を結び出して来たのでした。
しかし、パーレビ2世は、イランを王政の国に戻すつもりはないといい、自分の存在はあくまで選挙が実施されるまでの混乱を回避する存在だと強調し、権力を国民の手に戻すことが目的であると述べているのです。
ということは、パーレビ2世は、大統領に立候補して選挙で自分を選んでほしいという意向を示しているのです。
政治と社会生活を完全なイスラム原理主義に染められてしまった現実をどう打開して行くかが鍵となるのです。
しかし、トランプ大統領は今の段階では、イラン国内の動静が把握しきれていないことで、パーレビ2世に託すことを躊躇しているのです。
トランプ大統領の対応は意外や慎重
日本では、トランプ大統領のことを突発的な部分だけを強調する悪意の情報を流しているのですが、実はトランプ大統領の本質的な行動の部分は意外や慎重なのです。
それは、ベネズエラの統治を見ても判る通り、ノーベル平和賞受賞者のマリア・マチャド氏を支持しなかったことでもその慎重ぶりが伺えるのです。
それは、独裁者のマド―ロを失脚させたところで、今の段階では、体制が残ったままなので、マチャド氏がいきなり指導者となってしまったら、大混乱をきたすことは明白だからです。
なので、マチャド氏を任命せず現体制を容認したのです。
独裁国家は、恐怖政治で国民を抑えれば、誤魔化しで国を維持することが出来るが、民主国家の場合、9千万人の国民を率いて行くには、余程の政治力のセンスがなければ運営の指揮取ることは不可能となるのです。
果して、パーレビ2世にその器量があるかということなのです。
しかしながら、自由と民主主義の実現の為には、イスラム原理主義の体制を何としてでも崩壊させねばならない、そのことはイラン国民の共通の理念なのです。
忍者ライターの久保誠が「デュラルライフ」「田舎暮らし」「シニアライフ」「スローライフ」「海外ロングステイ」の情報と「雑学のすすめ」を主題として、ソフトタッチに日々の出来事、経済、国際情勢、政治、芸能、歴史のウンチクなどを語ってまいります。




コメント