田舎で起業は出来るのかパート1:田舎の人をターゲットにした場合
今回は人口の少ない田舎で起業して成功なんて出来るの⁉という不可思議極まりないミステリーに迫り簡単判りやすく解説してみます。
ということで、初回は田舎の人をターゲットにした起業から進めてまいります。
ここ数年になって、田舎で起業だのという話をやたら耳にするようになりましたが、過疎化が進んで老人ばかりとなった田舎をターゲットにしたところで大した需要など望むべくもない筈です。
独立起業の成功率は、都会というビジネスの本場でも難儀を極めるものなのです。
そんな中で、都会を捨て田舎に活路を見出すなど、単純に考えても至難の業とも思えるわけです。
田舎は過疎が進んで老人ばかりの筈なのに、それって一体どういうこと?しかも成功した人がいるという?
そもそも田舎の地というのは古今東西どこを見渡しても閉鎖社会が当たり前の地域なので、都会のようにいたずらに儲けモードに入ることは許されない筈です。
成功した人など本当にいるのだろうか?
やはり田舎で商売を成り立たせるのは至難の業
先ずは、田舎の人を対象とした商売について述べてまいります。
よくテレビなどに移される飲食店などの経営ですが、田舎の人をターゲットとした飲食店経営の場合、よそ者の場合は99%の確率で失敗に終わります。
田舎にはそういう意味でのチャンスはまったくと言って無いのです。
田舎は年寄りばかり、需要の底は限りなく浅いし、年寄りは外食などしないので、無駄な出費はしないものです。
田舎の人をターゲットにする場合は、田舎が困窮を極める難題に対応する商売が望まれるのです。
そうなると、年寄りの需要は、買い物代行や送迎、デイサービスなどに限られてくるのです。
田舎の中でも特に問題視されるクルマ社会を克服するような商売などが望まれますが、これで安定収益に結び付けることは至難の業となるのです。
私の著書でも書いているのですが、例えば便利屋などは田舎でとても重宝されているのですが、田舎の場合、便利屋といえどアフターサービスや田舎ならではの専門性も問われてくるので、都会の便利屋より数倍難易度が高くなるのです。
都会の便利屋のように電球の交換1本で出張費を取るなんてことは出来ないのです。
よく、田舎は土地の値段も安いし商売の競合が無いなどというが、需要がゼロに等しいところでそんな話をしても気休めにもならないのです。
これでお判りの通り、年寄りばかりの需要のない田舎で商売を成り立たせるのは至難の業なので、知らない土地で事業を成功させるには個人の力ではもはや無理ということです。
とは言っても、田舎で事業を成功させた例もたくさんあるのです。
そう、それは田舎の人を対象としたものではなく、違うところにあったのです。
その話は明日に続きます……。
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