現代テクノロジーを運用した自給自足
ここ最近のテレビのバラエティー番組などを見ると田舎暮らしのテーマでも自給自足の生活模様を写しだした放送が非常に多くなってきたのです。
そうしたことで、山間などの自然と調和した大地で自給自足の生活を送るというご夫婦やファミリーの葛藤模様が映し出される放送が頻繁化しているのです。
こうした放送に触発されてか、ここに来て自給自足の生活に憧れを持つという都会人が増え続けているというわけです。
消えてしまった昔の自給自足
しかし、昨日もお話した通り、実際の田舎は自給自足で生活を賄う習慣はとっくの昔に消え去ってしまい、自給で賄うものはせいぜい2割程度のものなので、今の田舎には昔の自給自足は全く存在しないのです。
何故、昔の自給自足は消えてしまったのかは、私の著書などで記して来た通りのことですが、法で縛られたり様々なイージーな要因が重なってしまったことにあるのです。
何と言っても、日本の森林地帯の場合は、過度な森林の伐採などの自然破壊が繰り広げられ、その後の植林が追い付かなくなってしまったことで、生態系も大幅に狂ってしまったことから、もはや狩り生活で日々を賄うことは出来なくなってしまったのです。
そして何より今の農業の場合は、近代化に伴い生産性の速度が飛躍的に伸びたことで、機械を導入しない旧態依然の手作業では太刀打ち出来ない状況となってしまったからです。
今の自給自足はお金を生み出す知恵と人脈が必要
しかし、自給自足が無くなったと言っても、昔の自給自足が消えただけで、自給自足自体が完全に消えたわけではないのです。
それは時流に即した自給自足の形態は存在するからです。
それこそは現代社会の文明の利器を運用した半機械仕掛けのテクノロジーの自給自足なのでした。
現代版のテクノロジーの自給自足を実践するには、お金を生み出す仕組みを整えないとダメなのです。
それは自給自足をするにしても、昔と違ってタダで調達出来るものがないからです。
畑を持つこと耕すこともお金が掛かるし、種を買うのもお金が掛かる、当然の如く家畜を買うのもそれなりのお金が必要となり、クルマの所有にガソリン代が掛かる。
今の自給自足は、自分たちでお金も生み出す力がないと成り立たない世界です。
というわけで、今の自給自足は文明の利器であるライフラインを利用しながら、分業、合体させて効率化している人が殆どなので、昔の自給自足とはまるで違うのです。
こうして、今の自給自足は昔の自給自足とは大きく様変わりしてしまい、ある程度のお金や人脈がないと成り立たない機械仕掛けの自給自足へと様変わりしているのです。
しかしながら、機械などのテクノロジーを使った自給自足といっても、自給自足には楽な世界はないハードそのものなので、そのベース自体を自分で築き上げねばならないという昔の自給自足と同じくらいの難儀を伴うものなのです。
ということで、今回は、現代版の自給自足について簡単判りやすく解説をしてみました。
この続きは、私の著書である「現代版自給自足のテクノロジー」を是非読んで頂ければと存じます。
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