地方の衰退を食い止める策は人の転入のみ
地方にとって人の受け入れがいかに大切であるかを今日明日の2回にわたって簡単判りやすく解説していきます。
日本の少子高齢化は深刻な事態に直面しているといって過言ではないのです。
それは何と言ってもここ数年、子供の数が少ないことが完璧に判るようになってきたからです。
それは都心に居ても感じるのです。
人口の減少は国家存亡の危機
少子化がここまで瞭然となってしまうと国家存亡の危機の事態に直面していることは紛れもないことと言えます。
私が二拠点生活のデュラルライフを送っていた伊豆の伊東などは、祭りのイベントの参加者は年寄りだらけで、まるで老人イベントの様相となっていたのでした。
とにかく、子供の数がめっきり少ないのです。
若者が出て行ってしまえば、子供の数が減るのも当然のこと、田舎は完全に悪循環に嵌まってしまったのです。
それにしても、消えていくしかない年寄りが多いのもあまり意味のない話です。
この出生数の減少はご承知の通り、生まれてくる子供の数は極端に少なく、反面、死亡者数は倍にもなっているからです。
これではどう考えても人口が増えることはあり得ない、この現象は全国規模で起こっているのです。
こうなってしまうのは、随分前から予測出来たこと、しかし、国は問題を先送りにしてきたことで、気づいた時には手の施しようのない状態と化してしまったという様相なのです。
こうしたことで、同時に起こってしまったのが一極集中による地方の衰退なのです。
地方の衰退はもはや田舎の過疎地だけにとどまらない、県庁所在地や県の主力を担う有力市でさえも人口の減少に歯止めが掛からないからです。
莫大な税金を投資して整備した駅周辺はゴーストタウン
本来、地方の一極集中を賄っていたのは、県庁所在地や県の主力を担う有力市なのです。
しかし、地場産業の衰退によって県庁所在地でさえ空洞化が進んでしまい、都心への一極集中へと繋がってしまったのです。
とにかく、地方の駅や商店街は燦燦たるもの、平日の日中ともなると人の行き交いはまるでなし、たまにすれ違うのは年寄りばかりなのです。
それを顕著に実感出来るのは地方都市のデパートなどの地元に密着した店の閉店模様です。
ただでさえじり貧状態の商店街に都会資本の食品も売るドラックストアなどが乱立したことで、旧来の商店は太刀打ちできなくなってしまい軒並みに閉店を余儀なくされたのでした。
何度もしつこく言うが、地方は、コンパクトシティ化に伴って駅前ロータリーや商店街も見違えるように整備されたのです。
しかしその思惑は狂ってしまい、そこを利用する人は殆どいないというくらいに人口の流出を招いてしまったのです。
その結果、その時に作られた多くの公共施設も同時に無用な箱物と化してしまったのでした。
明日もこの話は続きます。
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