丸投げが招く地方の歪:地方創生の国と行政の怠慢
これまで、地方創生で行われてきた、ばら撒きや丸投げの体質がいかに地方に対して悪しき歪みをもたらせているかを記してまいりました。
これも何度も言いますが、このことは石破総理もその当事者であった方でもあるので、充分にご承知のことなのです。
これでお判りの通り、地方創生での移住招致がガタガタとなってしまったのは、このばら撒き丸投げ体質が原因の一端を占めることで、国と行政の怠慢そのものなのです。
地方創生は発展途上の失敗国家に金をばら撒くのと一緒
これは前にも話した通り、外務省のJICAが行っているODAと同じ展開なのです。
計画性のない発展途上国に無造作に金をばら撒いて丸投げしてしまったら、貧しい国民には行き届かなくなり、結果的に独裁者の欲望を満たす遊行や政権の維持の為に使われてしまうだけということなのです。
地方創生もこれと同じで地方の既得権者の打ち出の小槌と化しているので、役人も地方も、このばら撒きや丸投げの体質が常態化しているというわけです。
こうしてあぶく銭を得た市町村は、貰ったものは自分たちのお金と感覚が麻痺状態となっているので、高飛車な態度そのものとなってしまうのです。
それにしても、国民の血税をばら撒き丸投げして好き勝手をやらせるなどは言語道断の話なのです。
そもそも莫大な投資を行う地方創生の真意は、先住者と移住者がフィフティ、フィフティのコミュニティを築き上げ共生を図る為のものなのです。
その根本を無視して、いきなり丸投げして主導権を渡してしまったら、フィフティ、フィフティのコミュニティの構図は始めから崩れ去り除外されてしまうことになるのです。
結果的にそんなところに、都会の若手の起業家を招致したところで、地元の既得権者と摩擦だらけとなってしまうのは当たり前のことでしょう。
そもそも、起業家とは独自性をもった斬新な発想こそが武器なのです。
ところが田舎は組織の輪を重視するという保守的な人間ばかり、それでは噛み合うはずもなし、下手なことを言おうものなら、こいつは輪を乱す危険人物と断罪されてしまうのす。
こうして若手起業家や移住者は理不尽を受け入れざるを得ないのが現実なのです。
石破総理は、この地方の歪みを判っていながら、何故、地方中心の創生を推し進めるのでしょうか。
それは、石破総理の場合、人口の減少で悩む鳥取の御曹司なので、地方が主役であることに拘る方だからです。
なので、地方の独自性を開花させたいという願いが大きいのです。
でも、そんなものは無理に決まっていますよね、金を倍にして恵んでも今迄と同じで、独自性の案など、そう簡単には浮かんではきません。
田舎は滅茶苦茶な閉鎖性な社会なので、地方創生などの革新的な物事は徹底指南しないと変わることはないのです。
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