観光立国日本3:「おもてなしの精神」接客ホスピタリティ
日本の観光なんて西洋人から見たら貧弱そのもの、忍者の出没を期待したが、それは叶わぬ夢だったし、チャンバラさえもない、そうなると感動を持続させていくほどのものは殆どないのです。
では何故、オーバーツーリズムとなるほど外国人観光客が日本に殺到するのでしょうか。
それこそはSNSを通じて世界に広がった、世界に類を見ない「おもてなし」の接客精神なのです。
そう、日本が誇れるものは先進的なサービス精神、この日本の接客ホスピタリティを体験した外国人観光客は誰もが感動を覚えるのです。
何と言っても、日本はチップの習慣のない国なのです。即ち接客に対して対価を求めない国というわけです。
チップを求めることもなく、これほどの接客を施すのは日本くらいのものなので、外国旅行者の殆どはこの接客対応に感心するのです。
しかも、ホテルや旅館などの宿泊施設はもとより、レストランやリーズナブルな飲食店までもがお客主導の接客対応を徹底させているのです。
こんなことはヨーロッパ諸国ではあり得ないこと、ヨーロッパではフランスのレストランもドイツのレストランも店員とお客の立場は対等なので、こんな接客対応はあり得ません。
ヨーロッパの接客はビジネスライクそのものなので、日本のようにお客に過度にへりくだるようなことはしないのです。
下手すると、お客が店員に怒鳴られてしまうことなど日常茶飯事なのです。
しかもサービスが悪くてもチップは求められるのです。
これでお判りの通り、外国人観光客にとって日本の接客は自国ではあり得ないことなので、感動以外にないのです。
何故、日本はこのような過剰ともいえる接客サービスが根付いたのでしょうか。
それはおもてなし以前に日本独自の商いの習慣からくるものなので、自然に身についたパフォーマンスの一種といえるものです。
但し、この過剰な接客は日本人に対してはクレーマーを呼び起こしてしまいかねないので要注意とされているのです。
それは日本人の場合、こうした接客対応が当たり前の習慣となっていることで、感覚が麻痺しているからです。それはこの過剰な接客によって、「お客様は神様」という精神が根付いてしまったからです。
まあ、日本人同士ではそうなりますが、何度も言う通り、外国人にとっては初物の体験なので感動以外にないのです。
だから、外国からの旅行者たちにはこの精神だけは持続させてほしいものです。
そうしたことからも、外国人の観光客に対しての「二重価格」はガッカリの失望を生んでしまい、信用を失いかねないリスクをはらむので、絶対にやってはいけない行為なのです。
日本が観光立国を本気で目指すとしたらそんなセコイことは出来ませんよね。
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