オールドメディアさらば
新聞の終わりはテレビの終わりと連動する

昨日は、テレビの報道番組の劣化をテーマにテレビの衰退模様を述べてまいりましたが、今日は新聞の崩壊と連動するテレビの末期的な現実に視点を向け、昔私が新聞・テレビをリポートした内容の一部を抜粋してその実態をいつも通りの雑学タッチと超軽のオチャラケを交えて簡単判りやすく述べてまいります。
新聞を読む人、テレビを見る人が減少したのは、どちらも、その一番は信用の低下が招いた結果と言えます。
これはある意味、新聞もテレビも自業自得の最たるもの、上から目線の成れの果てと言える話なのです。
結局、新聞もテレビもソーシャルメディアの登場によってペテンがバレてしまい、殿様稼業という放漫経営からくる質の低下を招いてしまったことで、ネタ切れのマンネリが顕著に表れてしまったのです。
もう年寄りから若者への引継ぎはない
別な著書で新聞崩壊の断末魔を書きましたが、新聞購読の減少はここ5年の間に1000万部にも及ぶのです。
その原因の殆どは新聞を読むことが当たり前の時代に生きた高齢者がどんどん消えて行くという現象によるものなのです。
新聞購読の場合、今迄のケースだと年寄りから若者に引き継がれるという循環が機能していたのです。
ところがソーシャルメディアの登場と新聞に対する嫌悪感の蔓延化によって、若者は新聞を拒否しスマホに転換したことで、こうした引き継ぎの機能が崩壊してしまったのです。
この引き継ぎの機能が崩壊してしまったら新聞は青息吐息、本当に消えてしまう運命にあると言っても過言ではないのです。
これは共同歩調をとってきた同じオールドメディアの系列であるテレビにも当て嵌まることなのです。
但し、テレビは新聞と違ってタダで見ることが出来ること、そしてカルチャー路線でソーシャルメディアとタイアップ出来るという強みがあることで、新聞ほどの断末魔状態になることはないと考えられていたのです。
テレビを見ていたら頭がバカになる
しかし、頼りの高齢者はどんどん減り続け、若者はテレビを見ないし、加えて少子化というトリプルパンチに見舞われてしまうのです。
当然の如く今後は、スポンサーの減少は避けられないことになって行くので、今の体制を維持して行くことは困難となることは明白です。
そうなると、悪循環が続き間違いなく番組の質も落ちて行くことでしょう。
それにしても、ここに来てのテレビのつまらなさは目を覆いたくなりますよね。
意味のないクイズ番組だらけにソーシャルメディアや外国の借り物のハプニング映像を流し続け、リポートはワンパターンの飲食店の繁盛店の紹介やらスーパー、ホームセンターの宣伝紛いの紹介等々で完璧にネタ枯れしている状態なのです。
こんなのを永遠と見ていたら頭がバカになってしまいますよね。
これからは、下請けの制作会社への経費の締め付けが一層厳しくなり、企画やイベントも縮小傾向となり、当たり外れのある大胆な演出物は消えて行くのです。
そうなると、再放送番組が増え、経費の掛からないお笑い系の旅番組や素人を使ったクイズ番組が更に多くなり、金の掛かるドラマ制作も減少するのです。
年寄りのテレビ離れも進んでいる
実はテレビ離れは若者に限ったことではなく、年寄りのテレビ離れも進んでいるのです。
特にゴールデンタイムなどでは、若者優先のバラエティー番組の構成となってしまい、お笑い芸人の若者たちの早口トークが主流となるので年寄りがついて行ける会話内容ではないのです。
また、チャンバラ物はもとより、年寄り層が好きだった刑事物のドラマは減り、代わりに若者世代を背景としたリアリティ感のある機敏なドラマが制作されるようになってきたのです。
そう、これでお判りの通りテレビは高齢者主流から若者世代へとシフトしたのです。
それはそれで悪くはない話、年寄りは消えゆくのみなので、次代を担う若者が主流となるのは当然のことです。
しかし、今の高齢者の人口は30%近くにも達するので、やり方が極端過ぎる感じもするわけです。
しかも、今の番組構成だと高齢者のジジイババア外しどころか、50歳前の中年齢層もついて行けない状態だからです。
そこまで一気に外してしまったら新たな弊害を生んでしまうのではないだろうか、若者を取り込むと言っても、今後は極端な少子化となるので、若者の数は確実に減って行くのです。
これは新聞の断末魔を見据えてのこととも思えるのです。
しかしながら、新聞の場合は娯楽性やトレンドには乏しいので若者へのシフトとはいかなかったのです。
しかし、テレビは生き残りのために勝負に出たというわけです。
ただこれは、資本力で牛耳ったBS放送に年寄り層をシフトするというしたたかな思惑もあるのです。
若者はテレビを全く信用していない
ソーシャルメディアの登場によって、テレビは自由度の無い旧態依然の幅の狭い代物と位置づけされるようになってしまったのです。
何と言ってもSNSやユーチューブなどのソーシャルメディアの場合は、好きな情報をインプットでき、直接のやり取りも可能となるのです。
これではテレビの情報網などでは太刀打ち出来ないことは明白です。
しかしながら、いくらソフトタッチに転換しても、報道番組などで憎まれ口を叩いていてはウソの根性が見え透いているので元の木阿弥なのです。
加えてBBCの暴露によって、宝の商品であるジャニーズにキズを付けられ、その後は中居問題や国分問題も発覚してしまい、挙句の果てはテレビの体質も赤裸々とされてしまったことで若者のファン層を繋ぎ止めも一気に崩れ去ってしまったのでした。
とにかく日本の番組は外国の番組と比べたら見劣りしてしまうものばかりなのです。
それは日本のテレビ屋はみなスノップ気取りのぬるま湯体質の上級国民となっているのでハングリー精神が足りないからです。
さあ、どうするテレビ屋さん、日本国としてのモラリティーが問われている。
国民の審判が下されるのです。
忍者ライターの久保誠が「デュラルライフ」「田舎暮らし」「シニアライフ」「スローライフ」「海外ロングステイ」の情報と「雑学のすすめ」を主題として、ソフトタッチに日々の出来事、経済、国際情勢、政治、芸能、歴史のウンチクなどを語ってまいります。





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