観光立国日本4:ソーシャルメディアの情報は一番
日本の観光産業は、今や外国人観光客のインバウンド効果によって、世界有数の観光立国へと押し上げられてきたのです。
これは、何度も言う通り、日本が誇るマナーである「おもてなし」の接客が、外国人観光客から受け入れられた証なのです。
しかしながら、日本の観光産業がここまで来るのには、決して平坦な道のりではなかったのでした。
ということで、今日は日本における旅行産業の悪しき道のりなどを振り返ってみます。
日本には数々の素晴らしい温泉地や景勝地がある筈なのに観光立国にはなれずじまいだったのは何故なのか、それは観光を取り仕切っていたのはヤクザが中心だったからです。
この観光事業のヤクザ稼業を黙認してきたのは地方自治体の怠慢あるのみなのです。
観光が主要を成している地域なのに行政が見て見ぬふりをして腰が重たかったからです。
特に地方の温泉街などは堕落の象徴のように退廃してきたのです。
日本はこうして長らくの間、国内観光地のお客の受け入れの杜撰さから、多くの国民は国内旅行に冷めきっていたのです。
このデタラメぶりは、観光地だけでなく、周辺産業も同じだったのです。
そうしたことで、当時の旅行案内のガイドブックなんかもいい加減もいいところ、私自身もそうした業界に少しだけ関わった経験があるので、そのいい加減さをよく知るのです。
早い話が、旅行ガイドブックの現地リポートの多くは、現地への取材も行わず机上で書いたものばかりということです。
私の場合、若かりし頃に埼玉や山梨、長野の観光スポットの情報記事を書いた経験があるのですが、実際、現地には一度も行ったことはなかったのです。
そもそも、あれはバカでも書けるちょうちん記事、現地の市の広報誌や観光案内などを取り寄せて、肉付けして書けばもっともらしく書けてしまうからです。
当然、現地を見て書いたものではないので中身は薄ぺらそのもので、リアル感も洞察力も伝わってきません。
でも、それで通ってしまうのです。
そんなことで、当時は海外旅行などのガイドブックなども取材の出張経費をケチって机上の空論のデスクプランばかりだったのでした。
しかし、余りの杜撰で現地の危険な情報を無視したことが祟って、旅行者からの苦情が殺到してしまったのです。
こうして、旅行出版業界の内部告発もあり、ガセネタ情報がバレてしまったわけです。
しかしながら、当時はインターネットも存在しない時代なので、情報の少なさによっていくらでもカムフラージュが出来てしまうのです。
これは、新聞屋やテレビ屋の大ウソ報道が麻痺してしまったことと同じことで、日本国民は情報の正義を信じ込んでいる哀れな子羊なので、大ウソのオンパレードがまかり通ってきたわけです。
今はソーシャルメディアの普及によってSNSで情報を共有する時代なのです。
インバウンド効果で日本を観光立国に押し上げたのは、やはりSNSなどのソーシャルメディアの力だったのです。
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