後悔するので手を出すな:投げ売り別荘は欠陥住宅ばかり
ここにきて、庶民にはまるで手の届かなかった高級別荘が、信じられない価格で売りに出されているのです。
別荘となるとどこもかしこも見栄を張ったデザインの凝った家ばかり、それこそが曲者なのです。
それは外観だけでなく中身も特注物ばかりだからです。
その設備は当時こそ最先端でも今は時代遅れの設備ばかりだということです。
その特注物をリフォームするとなると通常の2倍いや下手するとすべて取り寄せとなるので5倍以上のお金が吹っ飛んでしまうのです。
見た目は最高な別荘ですが、別荘の場合は、結局、手直ししたところで毎度どこかしこが不具合を起こすことでメンテナンス費用もかさむのです。
ましてや、利用頻度が限られてくるので、次に来た時は故障していたなどと言うことが頻繁化するのです。
そもそも別荘は常時住むことを想定された作りではないので、特に冬場への対応に不備がある物件が多いのです。
200万で買った別荘を1000万かけてリフォームしても売る時は200万のままか買い手はつかない状態となるのです。
土地というものは常に投資対象となって来ましたが、こと、田舎の土地の場合は何度も言う通り、土地はタダ同然なので投資にはそぐわないものなのです。
では、豪華な別荘の場合はどうか、確かに軽井沢のような老舗の別荘地であれば充分に投資対象としての価値はありますが、それは極一握りの別荘地のこと、その他の別荘地はどんなに見栄えが良くても田舎の土地と同じ価値なのです。
それは、本来の別荘地には管理事務所と併設してレストハウスやレストランなどが常備されているというコンシェルジュの管理があって価値があるものなので、そのコンシェルジュの管理が無くなってしまえば、ただの田舎の価値のない土地へと成り下がってしまうというわけです。
今、投げ売りされている別荘の多くはそれなのです。
今の別荘地は公共交通機関のバス路線も廃止の憂き目に晒されてしまい、田舎暮らし同様にクルマが無くては生活がままならないのです。
都心から車で3時間から5時間かけてやっと辿り着いた別荘地には食事をするレストランも無ければ買い物をするスーパーもないのです。
田舎のど真ん中にあったユートピア、それは雑草の覆い茂る荒廃の地へと変貌してしまったのです。
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