忍者ライターの久保誠が語るシニアライフのデュラルライフ生活、田舎暮らしの本音と真実
本ブログはシニアライフのデュラルライフ生活を実践し、様々な田舎をリポートしてきた私の体験を基に記事を構成しております。 短すぎず長すぎず、簡単判りやすく、そしてバックグラウンドの視点をモットーとした内容です。

忍者ライターの久保誠が「デュラルライフ」「田舎暮らし」「シニアライフ」「スローライフ」「海外ロングステイ」の情報と「雑学のすすめ」を主題として、ソフトタッチに日々の出来事、経済、国際情勢、政治、芸能、歴史のウンチクなどを語ってまいります。

追悼:西田敏行氏

芸能・カルチャー

 

カオスの中にいた天使なおばあさん

今回のブログの内容は、私が学校を卒業して社会人1年目にブラック会社でお世話になっ超有名俳優のお母様との逸話です。

私が退職する日に、このお母様がお別れのお寿司をごちそうしてくれたのです。

当時は無名だった西田氏、彼が売れるごとにあの時のお寿司を思い出すのでした。

よろしかったら読んでください。

今も昔もワルが取り仕切るブラック企業、しかし、そんなところにも拠り所はあった、

それはそこで働く2割の人たちは魅力ある善人たちだったからです。

それこそが唯一の救いなのです。

私の学校卒業時はオイルショックという就職氷河期の真っ只中、そうした中で、初めて務めたのは新聞求人広告で見つけた日光の別荘販売を手掛ける人権無視のブラック会社なのでした。

この時期は、列島改造論のブームにあやかろうと次々と怪しい企業が現れたのです。

そういう中では、比較的にまともな部類の会社ではありましたが、使い捨て会社なので、就業内容はまさしくブラックの極み、同期入社の30人の中で6か月後に残っていたのはたた3人だけ、そんな人間成長ゼロの屈辱の場でも、6か月の地獄に耐えられたことで、敢えずの忍耐と根性だけは身に着いたというわけです。

実は、ここで驚きの人と出会っているのです。

一週間の研修が終わって係に配属されたら、同じ係にその女性はいたのです。

えっ、なんでこんな過酷なアウトローな世界に女性がいるの???

しかもおばあさんなのです。

 

失礼ながら見た目はまったくの田舎のおばあさん、化粧っけも無しで、体系もメタボそのもの、けど表情が途轍もなく穏やかで、一目で人格者と判る人だった。

それこそが、後に日本の俳優の頂点に君臨した西田氏のお母様だったのです。

我々の毎日の日課は、人権蹂躙の余興である朝礼とやらが終わると、5人一組の係で車でリトリー地域に移動して日夜神経の磨り減る飛び込みセールスを展開し、社に戻るのがの10時か11時という日々。

とにかく、飛び込みの不動産セールスは過酷そのもの、最低一日5回は訪問先で罵声を浴るのが定番なのです。

そんなサバイバルな世界に女性、しかもおばあさんが活躍していたのです。

 

当時の西田氏はやっと下積みから這い上がり、日の目を見たころだったのです。

お母様は、息子が森繁さんに気に入られてバスの運転手役に抜擢されたことを自慢げに話していたことを思い出します。

勿論、私は西田氏とは一切面識がない。

超有名人の西田氏の母親だから尾ひれを付けて言っているわけでは絶対に無い。

そもそも、あんな職場にいたら捻くれるか毒されるのが当たり前の筈だが、驚くことに、あの方にはそれがまるでなかったのです。

紛れもなくこの方は、私の生涯で遭遇した中では一番の天使だった。

理想の母親像、この方が同じ係にいたので、6か月も持ちこたえられたと言ってもいいのす。

それにしても西田氏の母親はなんでこんなアウトローの職場で働いていたのだろうか、西田氏の下積みを支えていたのは間違いなくこのお母様です。

そんなこんなで、私もとうとう限界に達し、退職する日に、このお母様がお別れのお寿司をごちそうしてくれたのです。

ここで縁は切れたが、西田氏が売れるごとにあの時のお寿司を思い出すのでした。

 

西田氏の武勇伝

実は、西田氏には知られていない物凄い武勇伝があるのです。

昭和50年の夏ごろ、西田氏は新宿の路上で、お年寄りからバックをひったくって逃げる犯人を追いかけ、羽交い絞めにしてとっ捕まえるという危険を顧みない正真正銘の体った大捕り物を演じていたのでした。

この話は、事件の次の日に西田氏のお母様から直接聞いた話です。

息子の咄嗟の行動に嘆きぼやく母親「いやー、犯人を追いかけて捕まえるなんて、良いことなのだけど、なんであんたがするのと息子に怒ったのよね、万が一のことがあって刺されたりしたらと思うとゾッとする」お母様がぼやいた姿が忘れられない。

 

西田氏は「あんなのを見たら絶対に許せないし、何が何でもとっ捕まえてやろうと思って追いかけたんだ」と応えたそうです。正義感から咄嗟に体が反応したのでしょう。

 

さすが西田氏、ところが、この体を張った武勇伝は、その後に語られることは無かったのです。

これこそは、当たり前のことをしたという彼の人柄なのかも知れない。

最近の報道で、あのお母様は本当の産みの親で無く養母であることを知ってびっくり、あのお母様は産みの親の姉だったそうです。

それにしてもお母様の溺愛ぶりは凄かった。

息子は売れない役者だけど何とか支えてあげたいと熱く語っていたことを思い出すのです。

まさか、その西田氏がここまで有名になるとは思わなかった。

 

西田氏は大河の大トリを務める日本の俳優の鏡となったのです。

その礎を築いたのはお母様であることは間違いない。

西田氏の母親は日本の母親の理想像と言っていい人だった。

あんな過酷な職場で息子を支え続けた母親の生き様、不屈の精神を称えたい。

明日は田舎の話題に戻ります。

よろしかったらお願いします。

 

 

 

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