二拠点生活が浸透しない現実を紐解く
コロナ過によるリモートの普及などによって持てはやされた感のある二拠点生活のデュラルライフの生き方ですが、ここにきて田舎暮らしなどで伝わってくる先人たちの過酷な苦労を知るにつけ、躊躇する人が続発しているのでした。
その要因を紐解いて行くと様々なリスキー模様が浮かび上がってくるのです。
ということで今回は、大騒ぎされている割に今一浸透して行かないデュラルライフ生活の実態を簡単判りやすく解説してまいります。
それは私たちのようなリタイア層だったらいざ知らず、現役世代ともなると意外や過せる期間が少ないからです。
そもそも、デュラルライフ生活の思考は、都会にはない自然の中で癒しを伴った暮らしを願うという願望から芽生えて行ったものなのです。
そうなると、デュラルライフ生活のベースは田舎が主流となるのは至極当然のことです。
ところが、地域によっては、その田舎で過せる期間はとても短いのでした。
そう、日本という国は四季がある国なので、気温の変化も激しいことで、東南アジアのように常夏の国とは違い、一年中同じ暮らしをエンジョイするということが出来ない国だからです。
まあ、これだけは致し方ないこと、ライフスタイルのバカンスを送るにも制約が伴ってしまうのです。
何と言っても、これこそはレジャーや観光にとって最大の負のリスクなので、マスコミも真冬のシーズンオフの話題は切り取って伝えているのです。
避暑地のデュラルライフ生活はサバイバルとなる
田舎は確かに自然の宝庫、だが、避暑地の場合は冬の間はクローズ状態となるので、季節を外してしまうと癒しの空間とはまるで真逆の状態となり果てるのです。
それはそうでしょう、夏でも涼しさが味わえるということは、ひとたび冬ともなれば酷寒の地に変貌することは誰でも判ることです。
そうなるとそこで過せる期間が限定されてしまうのです。
もし、デュラルライフ生活で田舎の家や土地を購入した場合、冬の6か月の間をクローズさせ家を放置するわけには行かなくなるのです。
雪解け作業は定期的に行わなければならないし、山間の土地や家は湿気が伴うので放置した場合、いっぺんに廃屋化してしまうからです。
こうなると、冬は零下の中で過酷な作業にかりだされ、夏は酷暑の中で雑草刈りとの闘いとなるという都会人には手に負えない状況となってくるのです。
これでは思い描いていたデュラルライフとは雲泥のものです。
今迄は、この負の部分がカットされてきたことで、安易なデュラルライフ生活の趣向が蔓延して行ったのです。
ところが、ここにきて田舎暮らしなどのまやかし部分が相次いで暴かれだしてしまったことで、このミスマッチの現実を聞くにつけ二拠点生活を断念する人が増え続けているのでした。
引き続き明日もこの話題に迫ります。
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