田舎暮らしをミスマッチだらけとさせたテレビマスコミの罪2
昨日はマスコミによる目に余る過剰な田舎天国のインチキ報道の演出を糾弾してまいりました。
ここまでやられたら、田舎は本当に善人だらけと本気で思ってしまう人が現れても不思議ではありませんよね。
マスコミは田舎の実態を取材していない
ところが、この時点を思い起こすと、マスコミはバラエティー番組では盛んに田舎のポジティブ感を演出していましたが、地方創生の田舎暮らしの視点においては田舎の現実をまったく取材していないことが見てとれるのです。
というか、バラエティー一辺倒なので、真面目な視点で現地の人にリサーチするようなことは一切していないし、取材を敢行しようという発想もなかったのです。
結局、こうして受け入れ側はどうなのかという視点がすっぽり抜けているので、移住してみたらミスマッチだらけとなってしまったのです。
とにかく、受け入れ側が善人だらけのバラエティー番組を見過ぎると、観察力が麻痺してしまうのです。
これを鵜呑みにしたら、話が噛み合う筈もありませんよね。
移住はそんな軽いものではない筈、高齢者や若者にしても人生をかけた大事業なのです。
マスコミ連には大衆に対しての気配りの精神が欠落しているので、このようなミスマッチが常に発生してしまうのです。
田舎暮らしの実態、実は、随分前から移住者の多くは挫折を余儀なくされているのです。
しかし、マスコミはその事実を殆ど伝えてこなかったのです。
これは、社会問題化してもおかしくないレベルなのです。
本来はマスコミが率先して地方役所の閉鎖体質などを問いたださなくてはならない筈です。
ここにメスを入れないと役所や田舎の悪習も改善など出来ないのです。
ところが、その声は打ち消され、相変わらず招致一辺倒のままというノー天気さです。
それはそうだ、マスコミは自分たちが主導した話なので、これを問題視したら自分たちの立場を危うくするだけだからです。
しかも、マスコミによる「人生の楽園」「自由を満喫」「スローライフ」などの作り話が独り歩きしたことで、田舎暮らし自体が欲の極みと勘違いされ、失敗しても自業自得という冷たい雰囲気を植え付けたのです。
こうして挫折した人の話は負け組の話とされ隅に追いやられるわけです。
というか、挫折した人の殆どは過去を語る余裕もないほど悲惨な目にあっているので、あまり表に出てこないのです。
こうしたことで、ここにきて勇気を出してソーシャルメディアを使って田舎の実態を語ってくれたことはとても貴重なものなのです。
それでは、明日は日本のテレビマスコミのドキュメンタリーやノンフィクションタッチの裏側を覗いて行きます。
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