田舎暮らしをミスマッチだらけとさせたテレビマスコミの罪1
今回は田舎暮らしのミスマッチを呼び起こした張本人であるマスコミの罪悪に迫ります。
田舎暮らしのミスマッチの数々は、国のノー天気な丸投げ体質こそが田舎人間の意地の悪さを助長しているともいえる話ですが、その元を辿ればもっと無責任な奴が存在するというわけです。
それこそが毎度の火付け役のマスコミなのです。
よいしょ一辺倒のテレビマスコミの罪
それにしても日本のマスコミは何故こうもインチキな報道が出来るのでしょうか、思い起こせばマスコミによる田舎天国の過剰な演出は目に余るものでした。
特にテレビマスコミは、田舎の自然の美しさや澄んだ空気、そしてそこに住む住民たちの素朴さを強調して、おすそ分けの習慣や、畑の無償提供だのと、良いこと尽くしのオンパレードで田舎が天国のように演出したのです。
まあテレビの場合は、バラエティー番組なのでネガティブ面を表面に出してしまったら番組自体が暗いものとなってしまうので致し方ないことでもあるわけです。
結局、すべてが仕込みのバラエティーなのであまり目くじらを立ててもしょうがないのですが、一般人の場合、こうしたほのぼの話となると信じ込んでしまう人も多いのです。
これらの番組は、スローライフや癒し、セカンドライフなどの付加価値を加えて、あたかもそれが実現可能であるかのような企画設定を盛り込むわけです。
しかしながら、移住ともなると、観光に行くのとは大違いなのです。
ところで、実際の田舎の状況はというと、一極集中で若者の多くが地域を脱出してしまい過疎化が進んで深刻な事態に陥っているので余裕もない状態でカリカリしているのです。
そんな中で自然を満喫するためだけに移住してくる都会人を見て、田舎の人は良く思わないのは当然のことです。
えっ、カリカリしているだって、そんなバカな、テレビに出てくる田舎の人はみんな大らかで気持ちの大きな人ばかりじゃないか。
そう、今の田舎の人たちはあの番組に出てくる人たちとは別人なのです。
いや、同じであっても、決してああではない、人間はカメラが入ると別人に変身するのです。
彼らはテレビにご協力した出演者なのです。
マスコミのやり口はいつもこのワンパターンなのです、実態も把握せず知ったかぶって期待感だけを強調させて大衆を誘導するのです。
こうしたマスコミのキャッチフレーズに触発されて、都会の職場で人間関係に疲れ果てた人やリタイア組の高齢者たちも共鳴して行ったのです。
この田舎善人説の大嘘に触発されて、田舎に行けば人間関係に煩わされない自由があると、田舎暮らしを夢見る人が相次いだのでした。
まあ、騙される方が悪いと言えばそれまでの話ですが、テレビ屋は騙したつもりなどは毛頭ないのです。
テレビ屋曰く、我々は金と手間暇掛けて貴重な情報を作り上げ、それを視聴者にただで提供してやっているのだ!有難く思え!なのです。
それでは明日もこの続き、マスコミのいい加減な報道をソフトタッチに糾弾します。
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