丸投げが招く陰湿体質:最下層に押し込まれてしまった移住者たち
昨日は、「しょうがなしに受け入れてやる」という田舎の上から目線の実態を簡単判りやすく解説してまいりました。
この上から目線で表面化して行くのが差別の世界なのだというわけです。
移住者たちは、いつのまにやら自分がカーストの最下層の身分であることを知るのです。
ここで、マスコミに誑かされた自分の考えが大甘だったということに気付くのです。
結局、田舎移住の大半は、にっちもさっちもいかなくなり、こんなはずではなかったというお決まりのパターンとなるのです。
田舎で自由に羽ばたきたいなどは夢物語、その可能性が少しでもあれば人が出て行って過疎化などにはなりはしないのです。
田舎招致のまやかし
人口が減ってしまえば税収は減って行くのは当然のこと、そうなれば行政サービスはどんどん劣化して行き、そのしわ寄せを喰うのは、そこに住む住民たちなので、彼らには様々な重い負担が次々と圧し掛かってしまうのです。
このマイナス要因を打開して行くにはどうすべきか、一番手っ取り早いのは住民をよそから誘致して人口を増やすこと、単純に考えても人が増えれば行政の機能も甦るのです。
とはいっても、魅力のない過疎地にはやすやすと人は寄ってこない、国がいくら地方創生を謳っても、虚しいばかりで地方の人口は減る一方なのです。
そのジレンマに陥っているのが今の地方の状況なのです。
そうなると本来、移住者は歓迎されるべきものと思われるのですが、さにあらず、閉鎖的な田舎にはその器量はまったく備わっていないのでした。
それは田舎は長老が仕切るので、保守的で閉鎖的な環境が形作られているからです。
そもそも彼らは先が短いので、未来志向のビジョンは持ち合わせてはいないのです。
だから革新的な話は殆ど却下されてしまうのです。
冷静に考えてみれば今の地方の移住招致はまやかしだらけなのです。
今の田舎は、少子高齢化で学校が次々と閉鎖されてしまい、学校の統廃合だらけ、もはや子供が歩いて行ける距離には学校は存在しないのです。
しかも人口減少の煽りを受けて路線バスも廃止が相次いでいるのです。
そんなところに子供を連れて移住などしたらどうなるのでしょうか。
そんな状況下でもファミリーに向けた招致では、自然の中で子供を育てようなどのキャッチが溢れているのです。
大人が都会風を吹かすなと言ったら、そこに住む子供たちも大人に共鳴するので、同じ思いを抱いてしまうのです。
何と言っても、田舎は子供の世界も閉鎖的なので、親の地位や序列がそのものズバリと影響してしまうのです。
やはり、地方創生は根本から見直していかねばならないのです。
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