安易な田舎暮らしのトレンドに待った!をかける1
それでは今回は人間関係に視点を置き、田舎暮らしの難しさの実態を簡単判りやすく述べてまいります。
移住者の多くは夢を求めて田舎の地に活路を見出そうと新天地に胸を膨らませてやってきた人ばかり、都会という煩わしい人間社会におさらばして、自由を求めて田舎暮らしを始めようとした矢先、そこに待ち受けていたのは、都会では出会うこともない過激で陰湿・異様な敵だったのです。
そう、別世界の田舎には別次元の敵が存在していたのです。
世の中の人は田舎の実態を知らな過ぎたのです。
都会人が知る田舎の知識は、マスコミが喧伝する地上の楽園放送と不動産屋や観光業者がいう癒しのスローライフが演出出来るという夢物語のみだったのです。
今となっては、これらのマスコミ報道の殆どは眉唾であることは判ってきたのです。
しかし、ベールに包まれてきた田舎の実態を知る術は他にはなかったのでした。
何と言っても、今の田舎の多くは限界集落であろうが道が舗装され、電気、ガス、水道も通って便利となったので、外から見ると非常に見映えが良く見えたからです。
自然があって、近代化されて便利も揃うという理想の環境と良いこと尽くしのマスコミの応援報道によって、地上の楽園の真髄が完成したのです。
まあ、自然も近代化も滅茶苦茶大袈裟のことですが、まるで嘘とも言えません。
しかし、今も昔も変わらないものがある、それこそは田舎人のきつい性根と閉鎖的な田舎根性なのです。
これを見抜くのはその場に通わないと無理なので、テレビなどでは見抜けません。
田舎のきつい洗礼をまともに受けてしまった移住者たち
私は田舎をリタイアした人たちを追い求めて取材を敢行してきたのです。
彼らにリタイアの原因を直接ぶつけたところ
〇一番が人間関係
〇二番が冬の寒さ
〇三番は将来性への悲観
〇四番は意外やお金が掛かったこと
やはり、一番多かったのは、田舎での人間関係の軋轢だったのです。
田舎は自由気ままに過ごせた都会とは裏腹の監視の世界だったと証言する人も多かったのです。
都会の場合、日常生活では自由なので、気遣いするのは職場での軋轢となるのです。
しかし、田舎の場合は、日常生活そのものが連帯の組織の輪で動いているので、都会的な感覚の自由を標榜したりすると自分勝手と判断されてしまうので思わぬ軋轢を生んでしまうのです。
まあ、新参者は郷に従えは当然のことなので、ある程度は仕方がないことです。
しかし、余りの干渉に耐えられなくなったという人が続出したのでした。
それではこの話の続きは、また明日にさせて頂きます。
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