知らないと大変「クルマ命の田舎」発行
田舎は歩いて行ける距離には何も無い、すべてがクルマ
それでは今日は、予てから執筆構想中であった田舎のクルマ社会の実態をまとめた本がようやく完成しましたので、そのお披露目をさせて頂きます。
この本は、忍者ライターの私が田舎に忍び込んで得た情報を雑学タッチでまとめたソフトタッチな解説書です。
田舎のクルマ社会の問題は、今や完全に定着してしまったことなので、これを変える手立てはもはや皆無のこと、だからこれには誰も触れようとはしないのです。
しかしながら、それはとても不味いことなのです。
今回発行する著書名は「知らないと大変 クルマ命の田舎」と題するタイトルで地方のクルマ社会の異常と都会の脱クルマのギャップというアンバランスを生み出してしまう田舎のクルマ社会がもたらす功罪を問う内容なのです。
40年前、50年前まではクルマなど無縁の存在であった田舎が、今やクルマが手放せなくなってしまった摩訶不思議に迫るもので、クルマ社会が問題化してしまった田舎の背景に迫ってまいります。
ということで、この本の本質は、田舎のクルマ社会の問題点や功罪を紐解き、ソフトタッチにクルマ社会を指摘するという肩の凝らない雑学的指南書なのです。
ここでは、田舎のクルマ社会の問題点にメスを入れるとともに、クルマ社会の問題の本質である移動難民の問題や私がデュラルライフ生活で実践したクルマなしの田舎生活などもほんの少し紹介してまいります。
私の著書は、殆ど雑学調ですが、雑学的なことでも知っておくのと知らないのでは行動する際に大きな違いが出てきます。
だから雑学を侮ってはならないのです、知識の習得は難題の壁から入るより、簡単な解釈から入るのが一番いいのです。
私は田舎の取材を敢行して15年になるのですが、このクルマ社会の異様な光景をまざまざと見てきたのです。
田舎のクルマ社会の問題は、都会とは真逆の話なので、都会人が思うより遥かに溝が深くて深刻な状況なのです。
そう、地方のクルマ社会の問題は、もはや慢性的な膠着状態と成り果てているのでした。
田舎のクルマ社会の現実は、1家1台のクルマの所有が1人1台は当たり前となってしまい、クルマなくしては生活がなりたたないという、クルマが完全な生活必需品となっているのです。
田舎はクルマの出現によって著しい生活の向上が図れたことは紛れもない事実のことですが、一方では負の歪をもたらせてもいるのです。
特にクルマ社会の犠牲者となっているのは、子供たちと老人なのです。
その実態を知らないでファミリーで田舎に移住などしたらミステイクは勿論のこと、新たな被害者となる子供が気の毒でなりません。
それにしても、都会の人は地方のクルマ社会の現実を殆ど知らないので、その実態と本質が理解に及ばないのです。
そうしたことで、田舎で子供を伸び伸びと育てたいという人が相変わらず多いのです。
これはもはや由々しき事態なので、特に移動弱者の実態などを取り上げておかねばと熱が入るというわけです。
本書は脱クルマの交通工学などの専門的な話は一切ありませんが、田舎の様相を冷静な目で観察し、聞き取りなどの取材を敢行した上で構成したものなので、とても優しい読み物として自信を持ってお勧め出来るものと考えている次第です。
それでは、是非ともご覧になって頂ければと存じます。
コメント