インバウンド特需で田舎の観光地が大化けの可能性
昨日に続き今日も訪日外国人観光客のインバウンド特需に触れ簡単判りやすくその実態を解説してまいります。
これからは、このインバウンド特需で外国人旅行者を地方に取り込むことこそが地方観光の命運を握っているのです。
外国人の一番のお気に入りは忍者と田園風景
インバウンド特需で何故田舎がクローズアップされるのでしょうか。
それは、外国人が日本での観光で求める一番は、シティライフなどではなく、京都などの落ち着いた古風の美と言う日本の静寂観だからです。
そして、外国人が日本に魅力を感じるのはどの国にも存在しない異質な神秘的な文化なのです。
その一番がサムライ文化という武士のちょんまげであり、忍者の存在なのです。
実は忍者の存在は、外国のアクション映画ではヒーロー的な扱いとなっていることで忍者ファンはとても多いのです。
そんなことで、観光客の中には忍者目当てに訪日する人も多く、それほど忍者の存在はアカデミックなのです。
中には、日本に行けば忍者に会えると本気で思っている人もいるのでした。
ところが日本には忍者はいなかった。
でも、日本という歴史が古い独特な文化の世界に触れることが出来たことで大満足なのでした。
そもそも欧米人のバケーションの主流と言えば、のんびりと自然の郊外で過すというのが定番化しているのです。
そうなると日本の田舎の田園風景の静寂こそは外国人にピッタリマッチするのです。
日本の観光の定番は神社や仏閣ですが、中には信仰上の都合から違和感を持ってしまうケースもあるのです。
しかし、日本の田舎の場合は田畑などの素朴な田園風景が連なる世界、そこでの田植えや古民家暮らしの体験などで、日本の伝統の美を楽しめるのです。
日本人は忘れかけているのですが、忍者はともかく、日本はほんの150年前まではちょんまげスタイルの人間が主流の国だったのです。
外国人たちはそのことを日本人よりよく知っているのでした。
とにかく外国人は忍者が登場するだけで場が盛り上がって大喜びなのです。
そうしたことで、多くの観光地でそのインバウンド特需を掘り起こそうと、忍者カフェや忍者ガイド、サムライファッションの貸衣装などの様々なアイデアに余念がないのです。
とにかく円安はドルだけでなくユーロも異常なくらいに円安となっているのです。
この状況もあいまって外国人旅行者にとって日本は何でもリーズナブルというわけです。
前半は都会を満喫して、真ん中は田舎にステイして日本伝統の実体験、最終日は都会に戻ってB級グルメ三昧というのが理想的なスタイルと言えます。
何をやっても鳴かず飛ばずだった地方の現実。
しかし外国人旅行者のインバウンド効果によって、田舎の地でおもてなしの日本文化を発信する機会が訪れたのです。
ひょっとすると田舎が本当に大化け出来るかもしれない。
今日はここまでとさせて頂きます。
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