忍者ライターの久保誠が語るシニアライフのデュラルライフ生活、田舎暮らしの本音と真実
本ブログはシニアライフのデュラルライフ生活を実践し、様々な田舎をリポートしてきた私の体験を基に記事を構成しております。 短すぎず長すぎず、簡単判りやすく、そしてバックグラウンドの視点をモットーとした内容です。

忍者ライターの久保誠が「デュラルライフ」「田舎暮らし」「シニアライフ」「スローライフ」「海外ロングステイ」の情報と「雑学のすすめ」を主題として、ソフトタッチに日々の出来事、経済、国際情勢、政治、芸能、歴史のウンチクなどを語ってまいります。

石破内閣の地方創生の悪しきお手本の残念感

地方創生

石破内閣の地方創生の悪しきお手本の残念感

それでは今日も石破内閣の地方創生の意義を紐解いてまいります。

日本の地方創生事業がただのばら撒きだと言われてしまう所以は、何も考えずに金をばら撒いて善人ヅラをするという、国と役人の偽善のひけらかしである平等の建前論を原則としたものだからです。

これだと要は、地域の状況や特性を検証もしないので、税金を無造作にばら撒いているだけとなってしまうのです。

しかしながら、何も考えずに全国に一律に金をばら撒いたら、本当に困っている市町村には中途半端なお金しか行き渡らなくなってしまうのは当然のことですよね。

これだけでも、多大なミスマッチを呼び起こしているのです。

そう、地方の状況は千差万別なので、困っている地域ばかりではないのです。

中には余裕のある地域や地方創生に全く興味のない市町村も存在するのです。

そんな地域にもっともらしい机上の企画案を立てさせて一律に税金を投入したところで、税金の無駄になることは目に見えてしまうのです。

悪しき「ふるさと創生1億円贈答事業」のまぼろし

何故、地方創生には、こうした何も考えない丸投げの風習がまかり通ってしまったのか。

それは今から37年前の1988年に始まった、「ふるさと創生事業」にあるのです。

この「ふるさと創生事業」は、竹下内閣の別名「ふるさと創生1億円贈答事業」と言われるもので、日本全国の各市町村の地域振興の為に、一律1億円を交付して各地域自ら地域作りを考えてもらう為という意味合いで立ち上げたものなのです。

そうしたことで、その1億円の使い道に関して国は一切関与しないのでご自由にどうぞという大盤振る舞いのパフォーマンス事業なわけです。

結果、1億円を受け取っても使い道に困り果てる各市町村が続出してしまい、意味のないモニュメントを作ったりと国民からは税金の無駄使いと揶揄されたのでした。

こうした風習が色濃く残るのが地方創生のばら撒きの実態なのです。

実は困ったことに石破総理という人は、当時の「ふるさと創生事業」を主導した竹下総理がばら撒きの内情を明かした「ばら撒くことによって、その地域と知恵と力がよくわかる」という談話に惚れ込んだ人なのでした。

そう、だから10年前に初代の地方創生大臣に任命された時も、これに共鳴した石破大臣は同じことをやっているのです。

そうしたことで、この10年間の地方創生でのテコ入れで成功と言えるケースは、せいぜい2割程度に過ぎず、殆どは失敗か、おざなりという無駄な消費と化してしまったのでした。

竹下総理や石破総理には、金をばら撒いたことによって、その地域と知恵と力がよくわかったかも知れませんが、その主導を行う官僚たちにはその真意は伝わっていないので、永遠とばら撒きだけが続けられているというわけです。

そもそも、地方創生によって成功した地域は、首長の熱の入れようも違うので住民も一体となって意識改革を行っているので本気度が違うのです。

これでお判りの通り、地方全般が少子高齢化であって人口減少の憂き目に晒されていることは事実のことですが、地域ごとに温度差があり過ぎるので一色単に金をばら撒いたら結果的に歪みが出来てしまうことは明白となってしまうのです。

こうして、おざなりの上辺だけで人を受け入れている地域は、役人と地元住民の間でもズレがあるので、移住してきた住民とのミスマッチの連続と成り果てているのでした。

よろしかったらお願いします。

 

 

 

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