石破総理提唱の地方創生は国民の理解度が低い
石破内閣はどうやら岸田内閣以上に地方創生に力を入れる内閣であることは充分に理解出来ました。
何と言っても、石破総理は地方創生担当大臣を務めた方なので、それも道理と言えるものなのですが、石破さんの場合は、地方の人口減少で「日本の消滅の危機」と題し、地方を甦らせなければ国は滅びて行くと唱えた人でもあるからです。
でも、石破さんは地方創生が最優先みたいなことを言っていますが、今一何がしたいのかが伝わらないので、国民の受けが悪いのです。
まあ、理想を掲げても政治の場合は、必ずや別の難題が降りかかってくるのが政治哲学の常なのでスムーズには行かないからです。
国民は地方創生のことを殆ど知らない
石破さんは何で人気がないのか、それこそは地方創生を所信表明のメインとしてしまったミスマッチがあるからです。
この期に及んで、地方創生がメインでは、国民への求心力のアピールが弱すぎたのです。
根本は沈みゆく国の様態にストップをかけ経済の立て直しを図ることなのです。
世界中が混乱をきたす中で、日本もいつ一触即発の危機に見舞われるかの瀬戸際に来ている状況なので、国民からすると今はそれどころじゃないだろうという危惧の声が蔓延してしまったのです。
そんなこんなで、就任早々、お粗末な外交マナーぶりが露呈してしまったこともあり、外交音痴のレッテルを貼られてしまったというわけです。
そもそも、地方に力を入れるのであれば、もっと見える形にしてくれないとダメなのです。
国民からすると地方の話は、コンパクトシティ化の大失敗がどうしても頭によぎるので、無駄なハコモノばかりを作り上げて来たばら撒きの光景ばかりが常に目に映ってしまうからです。
しかしながら、地方創生ともなるとオールドメディアのマスコミも超苦手な分野の一つなのです。
地方の実態ともなると取材対象そのものが管轄外なので、踏み込みが甘くなり情報もおざなりとなってしまい、まともな報道が出来ないからです。
結局これも、地方で強固に築かれた記者クラブの体質などが足枷となっているのです。
だから、石破さんが地方創生をぶち上げたところで、オールドメディアのマスコミ連は、俺たちには関係のない話だとシラケているのです。
まあ、結果は御承知の通りのことで、バラエティー分野でお茶を濁してきたのです。
そもそも、地方を甦らせるには、投資したお金で新たな産業が構築されるような大規模プロジェクトの構想を立ち上げない限りは無理なことなのです。
しかし、石破さんにはそんな説得力がある構想は期待出来ないのです。
結局は金のばら撒きの音頭取りだけということ、自民党は地方議員の政治力が強いことで、地方創生を謡って地方に金をばら撒くのは、今迄の自民党政治のプロセスと全く一緒なので、石破さんの地方創生論には具体的に示せるものが何も無く、大した斬新観は期待出来ないのです。
これでお判りの通り、地方創生を柱に立てておくと、マスコミからも叩かれることはないし、国民も中身が皆目判らないので、内閣の運営としては非常に都合がいいわけです。
それでは明日は石破内閣の地方創生の本気度を探ってまいります。
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