ジャニーズとの別れ、BBCが正してくれた日本の退廃道徳観念1
それでは本日も、息抜きの一環として芸能の話をさせて頂きます。
私がジャニーズの話題を執筆したのは一昨年の3月の時点、私のその著書はジャニーズへの糾弾ではなく、この異様な風潮を作り上げて来た新聞・テレビマスコミやそれに忖度して黙認をし続けて来た国家権力に対して異議を申し立てるような内容なのです。
あの時点では、マスコミの多くは沈黙を守り通していたのですが、しびれをきたした外国メディアの叱咤によって、雪崩を打ったようにジャニーズ糾弾へと急展開して行ったのでした。
アメリカのメディアの格の違い
アメリカはハーベインスタインの一件をメディアが大きく取りあげたことで一気に改善が進み、コンプライアンスが確立出来たのです。
そう、やはり本物のメディアの力は凄かったのです。
しかし、日本に至っては、海の向こうの話とばかりに斬り捨てられたのでした。
それから7年、今度は世界を代表するメディアの本元である英国BBCが日本の芸能の暗部に斬り込んだのです。
それこそはタブーの際たるもの、ジャニー喜多川氏の性被害の話だからです。
タブーと言うのは知っていても知らないフリをすること、ジャニー喜多川氏のスキャンダルは今更ながらのものだからです。
しかし、これを正していかない限り、日本の芸能の体質、いやテレビそしてマスコミ全体の悪しき体質の改善にはつながらないのです。
そもそも、この企画は下請けが持ち込んでBBCが承認したようなものなので、BBCが本気を出したものではないのです。
しかしながら、やはりBBCの威光と影響力は凄かった、瞬く間に世界を動かし、閉塞的な日本社会にも火が付いたのです。
日本のマスコミなどとは雲泥の差、これこそが真のジャーナリズムの真髄と言えるものです。
相次いで名乗りを上げ出してきた被害者たちの生々しい証言の数々によって、ジャニーズ事務所もとうとう性加害を認めざるを得なくなり、謝罪会見の席を設けて正式に謝罪をするという流れに至ったのでした。
これを受け、風向きが一変し、当初は、「ジャニーズ事務所の対応を注視して行く」と静観の構えを見せていたスポンサーサイドがジャニーズ拒否のドミノ倒しへと一気に発展して行ってしまい、赤信号みんなで渡れば怖くない状態と化す様相となったのでした。
未成年者への性加害は世界が許さない
これを異常と言う方もいるが、ここに至ってしまってはその思いこそはそぐわない。
この話は国連の人権委員会も動き出し、国際的な非難の的となってしまっていることで、もはや日本だけの話ではないのです。
ジャニーズ事務所のタレントを広告に起用した場合、未成年者への性加害を認めたことになり、世界中から非難を浴びることになるからです。
この流れは決して悪いことではない、そもそもスポンサーサイドがジャニーズタレントを率先して起用していたのはジャニーズタレントへの熱望というより、ジャニーズ事務所とマスコミへの忖度の部分が大きいからです。
妖怪のような化け物が世の中を蹂躙する世の中となってしまった日本社会、落ち目といっても、まがりなりにも経済大国の先進国でありながら、こんな理不尽がまかり通っていいわけはないのです。
それにしても、あの茶番の漫画チックな記者会見はなんだろうか。
でも、ここにきてマスコミはトーンダウンの音無しとなって、反省どころか基に戻ってしまったのです。
そう、今度はフジテレビがそれを上回るバカ丸出しの記者会見をやらかしたのです。
この世界はジャニー喜多川が叩かれても、別なモンスターが健在のままなのです。
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