日本の一番の石油の輸入先であるUAEがOPECから脱退する
UAEがOPECから脱退!2026年は世界中が大変革を巻き起こす年となる

UAEアラブ首長国連邦はOPEC石油輸出国機構とロシアなどが加盟をするOPECプラスからの脱退を発表したそうです。
え~っ、またまたまさかの出来事、UAEがOPECから脱退だって……⁈⁈⁈。
これは予測不能な出来事そのもの、それにしても何故、イランとの戦争中というこんな大混乱の時期に決断を下したのでしょうか。
う~ん、OPECを牛耳っているのは、サウジアラビア。
これはOPEC内の原油供給のせめぎ合いの問題なので、これを以て、サウジアラビアとUAEが敵対するというわけではないようです。
ということで今回は、またもや降って湧いた資源なき日本に取って重大問題の発生であるUAEのOPEC脱退というセンセーショナルなニュースに向け、いつも通りの雑学タッチとオチャラケを交えて、その真相を語ると共に、日本と馴染み深いUAEの存在と世界を支配したOPECという組織の詳細を簡潔に述べてまいります。
UAEの決断はトランプ大統領も大喜び
この決定に関してUAEは、これからのエネルギー戦略を慎重に検討した結果だといい独自の決断であることを強調したのでした。
いやー驚いた、それにしても、これは裏でアメリカとイスラエルの策略があった可能性がありありかも、トランプ大統領は、イラン戦争に便乗したOPECの原油の価格のつり上げに難色を示して来たからです。
しかしながら中東各国も石油依存の脱却を視野に入れて、あの手この手の代替えの国策事業を展開している最中のことなので、OPECもかつての強固な連帯はなくなっているのです。
現時点では何とも言えませんが、日本にとっては過度に心配をすることではないのかも知れません。
それはUAEの駐日大使は予てから日本に対しての石油の輸出は他国より優先すると述べてきたからです。
要は、UAEにとって、日本は一番の上客なので、日本に石油を売らなければUAEは干上がってしまうからです。
ある意味、OPEC の存在は世界を掻き回して来た過去があることで、OPECの弱体化は石油輸入国にとっては朗報なのです。
そもそも、UAE の場合、ホルムズ海峡を通らなくても石油の供給は可能な国なので、ホルムズ海峡の封鎖に振り回されるのはもうウンザリということで、一気にOPECとの決別を決断したのかも知れません。
UAEはイスラエルとの関係を修復したこともあり、湾岸諸国の各国も中東の連携依存からの脱却を模索しているのです。
UAEにとって日本は最大の輸出国
アラブ首長国連邦UAEといってもドバイのことは日本でも馴染みがありますが、日本人の多くはUAEといわれてもピンとこない人が多いようです。
日本の役立たずマスコミは、日本経済や生活の要であるこうした重要な国の紹介を殆どしないので国民は知りようがないのです。
実は日本とUAEの関係はとても深く大きいのです。
日本に輸入される原油の殆どは中東に依存していることはお判りのことでしょう、その中でも突出しているのがUAEとサウジアラビアなのです。
そのシェアは、UAEが1位でサウジアラビアが2位なので、UAEは日本にとってなくてはならない存在なのです。
しかもUAEにとっても日本が最大の輸出国なのです。こうして見るとUAEの動向は日本に取って生命線の一つともいえるわけです。
そのUAEは、首都のアブダビやドバイなどの7つの首長国で構成された連邦国家なのです。
人口は約9百万人で国土は日本の北海道くらいと狭いのですが、湾岸諸国の中ではサウジアラビアに次ぐ大国であり大金持ち国家なのです。
主要産業は、勿論、石油と天然ガスが一番ですが、早くから脱石油への経済転換を模索していて、ドバイを中心に観光、製造業の多角的な産業を発展させてきたのです。
実は、UAEの人口の多くは他国からの出稼ぎ移民で、約100万人のアラブ人が国を支配しているのです。
そのアラブ人達は、教育はタダで所得税も無く高給取り揃いというとてもリッチな国なのです。
出稼ぎ移民にはそこまでの優遇は無いが、UAEは湾岸諸国の中でも治安がいい国として定評があるのです。
また、イスラム国家ながらも戒律はとても緩く、他の宗教にも干渉しないという、アラブでは珍しいかなり自由な国なのです。
世界はOPECには何も言えなかった
そして、ここからは日本にとって最も重要な生命線ともいえるOPECの組織についても簡単に触れてまいります。
OPECとは、1960年9月に石油産油国の為に設立された「石油輸出国機構」のことで、石油が生産できる国の集まりの物凄い権力を持った組織なのです。
現在のOPECは、ひと頃の勢いはなくなりましたが、いぜん世界の市場を動かすほどの影響力を持っています。
そのOPECとは、アメリカとヨーロッパが主導するセブンシスターズ「国際石油資本」という石油利益を吸い取る利権構造に対抗するために作られたものといっても過言ではないのです。
「国際石油資本」は、強固なカルテルによって石油価格のすべてを操っていたのです。
こうした独占に対して、産油国の反発が巻き起こったのです。
「国際石油資本」は、我々を蚊帳の外に置いて、好き放題にぼろ儲けしていると、産油国の不満は徐々に高まっていったわけです。
そこで、サウジアラビアを中心に、もうアメリカやヨーロッパ諸国に頼らない、産油国どうしで自立、結束した組織を作ろうじゃないかと呼びかけて出来たのが「OPEC」なのです。
要は「国際石油資本」の搾取に対しての反乱で出来上がった組織なのです。
OPECの弱体化は世界にとって朗報
OPECがここまで強大な権力を握れるのは、セブンシスターズが作り上げた土台があるからです。
途上の産油国に共通するのは、豊富な埋蔵量があっても、それを探索する術もないし金も無い、原油を石油に精製するには、大規模なプラント設備や技術が必要となり、水源も必要、輸送のための道路も無くてはならない、こうなると全面的にアメリカやヨーロッパの先進国に頼らざるを得ないのです。
産油国も当然、「国際石油資本」のおかげで潤っていたのですが、金は入ってくるが、何の決定権も持てないことへの矛盾と不満は増大して行ったのです。
そうした中で、1959年に、いつも通り「国際石油資本」が産油国の了承なしに原油公示価格の引き下げを発表したことで対立は決定的となったのです。
資本力も整え力をつけてきたサウジアラビアを中心とした産油国は、石油精製などを自国資本で賄うことで、「国際石油資本」に対抗しようとしたのです。
その後OPECは、産油国の強みから、国際石油資本から石油価格の決定権を奪い、原油公示価格を決定する強い立場となり、一斉に原油価格の引き上げを実施したことで、石油を大量に消費する先進国を大混乱に陥れ、特に中東に依存していた資源なき日本は、オイルショックのパニック状態となったのです。
こうして、OPECは圧倒的なシェアを誇るサウジアラビアが主導を行い、OPECは1970年代には世界最大のカルテル組織と言われるまでになり、誰もOPECには異を唱えることも出来ないほどの強大な組織となるのです。
バレルってなんだ⁈⁈
因みに石油の取引で使われるバレルとは、日本にはなじみの薄いヤード・ポンド法の単位のことで、「樽」のことなのです。
石油は、1バレルすなわち1樽いくらで取引されるのです。
何故、樽なのかというと、アメリカで初めて油田が開発された時に、その石油の輸送をお酒の樽に入れて運んだことで、その由来が残ったということです。
UAEという国は、緩いイスラムの国なので、戒律が厳しいサウジアラビアとは、ソリが合わないところがあるのです。
それにしても、今回のUAEのOPECから脱退によって、日本は直接UAEと交渉が出来るし、OPECの強気の決定も大幅に改善されるので渡りに船の話なのです。
石油の生産国からしたら、信用のある日本と取引をしたいと願う国は非常に多いのです。
それは日本に石油を売りたいとモーションを掛けてきたメキシコの例をとってもお判りいただけることでしょう。
これからは、バカなマスゴミの大ウソ情報に騙されないようくれぐれも気を付けましょうね。
忍者ライターの久保誠が「デュラルライフ」「田舎暮らし」「シニアライフ」「スローライフ」「海外ロングステイ」の情報と「雑学のすすめ」を主題として、ソフトタッチに日々の出来事、経済、国際情勢、政治、芸能、歴史のウンチクなどを語ってまいります。




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