自給自足は学校では学べない知識を身に付ける場
ここに来て、地球環境を汚染し続けて来た過剰な生き方の反省から、自然回帰を原点とするシンプルな自給自足の生き方が世界中で奨励され出してきたのです。
そうした中、我が日本でも自給率の低さの実態があからさまとなるにつれ、資源なき実態に危機意識を持った一部の国民の間で自給自足生活という生き方が注目を集め出して来たのでした。
これらの人為的な自然環境破壊に関しては、もはや私たち日本人も人ごとではなく未来の為に反省をするべき段階に来てしまったのです。
しかし日本国民の大多数は完全な平和ボケの感覚に麻痺した状態なので、自給自足と聞いても別世界の変わった連中の自己陶酔、自己満足の話としか捉えないのです。
いやはやそれは非常に不味いこと、ということで、今日は現代版の自給自足の本質と基本を「学びの真髄」と捉えて、雑学タッチで簡単判りやすく紐解いてまいります。
現代版自給自足の本質と基本とは何か⁈
自給自足もその時流に沿った時代の背景が基であれば、生きる為、生き残る為の行いであるのは誰もが理解するのです。
しかし、豊潤が溢れる現代社会での自給自足ともなると宗教的な禁欲の修業などのポリシーならいざ知らず、ヒューマニズムやはたまた地球環境汚染などからくるナチュラリスト系ともなると、自己主張の自己満足と軽く捉えられてしまうところがあるのでした。
結局、現代版の自給自足には定義を主張するものがないことで軽く扱われてしまう傾向があるというわけです。
自給自足とは「行動の実益によって生きる為の知恵を身に付ける」ことが最大のテーマなので、即ち自給自足の体験こそは学びということになるのです。
そう、自給自足の体験は、知恵を育む為の学びなので教育の一環なのでした。
しかし、その学びとは行動と実益という実践が主体となるものなので、学校教育などの詰め込みの勉強とは異なるものなのです。
殆どの人は、学校教育などの詰め込み勉強オンリーでは実益は身につかないのです。
そうした中で、自給自足は体験型の実践教育ともいえるものなのです。
例えば、シンプルな自給自足生活を体験して自給の基本を学ぶことで、地産地消の意義や物を大切に使うという、再資源、再利用してリデュースすることを覚えて行くのです。
そしてまた、作物などの収穫や住居のDIYなどは勿論のこと、薪割りや暖を取る為のエネルギー自給の知識や、はたまた天然素材を使った洗剤などの日用品の手作りなど、自給自足生活には都会にいたら学ぶことが出来ない知識が詰まっているわけです。
これらの数々の体験によって、自分が生き残る為には自給自足の学びというもがいかに大切なものであるかが理解に及んでくるというわけです。
この「行動の実益によって生きる為の知恵を身に付ける」という自給自足本来の学びの真髄が理解されていれば自給自足に対する世の中の見方は大きく違っていたであろうと思えるのです。
自給自足の健康的な生き方を実践することで、自立の精神を身に付け地球環境にも優しい持続可能な生活様式を整えるのです。
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