こんなに暑いのに海水浴場はガラガラ、海で泳がなくなった日本人
その時々のトレンドで人の嗜好は大きく変わるというが、あれだけ海水浴が好きだった日本人が海で泳がなくなった摩訶不思議に迫る

ヨーロッパ諸国を襲った40度という熱波の猛威、その暑さを凌ぐ唯一の方法は汚染された川での水遊びなのです。
日本の場合も、梅雨明けから連日にわたって40度に迫る猛暑が続いたことで、気象庁は最高気温が40度を超える日の名称を「酷暑日」と決定することを発表したのです。
ところが暑さを凌ぐ拠り所である筈の日本の海水浴場はガラガラ状態なのでした。
それにしても、何故海水浴は日本人から嫌われてしまったのでしょうか。
ということで今回は、いつも通りの雑学タッチとオチャラケを交えて、この暑さを凌ぐ最善の策と思える海水浴を敬遠する日本人の様変わりの模様に迫り、海水浴が敬遠される理由として、離岸流などの発生で海が危険地帯となった模様や皮膚ガンを招く日焼けについて述べてまいります。
気温上昇のピークを迎えた地球環境
ヨーロッパ諸国同様、異常な熱波に晒されている今年の夏の日本列島ですが、それにしてもこの熱波はまるで地球全体が燃え出してしまったようで異常そのものです。
どうやら気候変動というものは何百年から千年単位で訪れるとされていることで、今の状態が気温上昇のピークなのかも知れません。
フランスとスペインでは、この熱波の影響でヨーロッパ最大級の山林火災が発生するという最悪な展開となっているのです。
そうなると江戸時代にチョットした氷河期が訪れて平均気温がマイナス5度も低下してしまい、隅田川が凍結をしてしまった記録があるそうなのです。
それを思うと、寒いよりは暑いほうが、身体を凌げる方法はいくらでもあるのでいいのかも知れませんよね。
フランスやスペインでは、暑さの猛威を凌ぐ為に若者や子供たちは川辺での水遊びが花盛り、しかし日本は海で囲まれた島国なので、海でのレジャーが花盛りと思いきや、「酷暑日」が続くというのに海水浴場はガラガラ状態なのです。
一体どうしたことか、あれだけ海水浴に貪欲だった日本人は海で泳ぐことはしなくなったのです。
海水浴は日本人の一番の拠り所だった
日本人の場合、夏は学校の長期サマーバケーションとなるので一番開放的になれる季節で、誰もが待ちどうしさいっぱいになるのです。
しかし、さすがに真夏の8月ともなると、体力の消耗は半端じゃなくなり、思考回路も停止状態、いわゆる夏バテで動くことも億劫になるのです。
夏バテは、カラダの「気・血液・水分」のバランスが崩れることで、カラダが重くなりだるさが続き、肉体的だけでなく精神的にも労働意欲が削がれてくるのです。
これでは仕事の効率も悪くなるし、子供の勉強もはかどらない、高齢者の外出もNGです。
その日本人の暑さを凌ぐ一番といえば海での海水浴だったのです。
その海水浴ブームと言えば、私たちの子供の頃は、日本人の国民的なレジャーとして夏の定番だったことで、海水浴こそが娯楽の一番のアミューズメントと化していてそれは凄まじいほどの賑わいだったのです。
こうして、60年代から70年代までの間に海水浴場は日本全国に広まって行き、夏の海水浴場は、若者の開放のシンボルとされ、男女の出会いの場とされてきたのです。
思い起こせば、60年代から70年代にかけての千葉の房総や伊豆地方の活気はもの凄かった。
都心から、唯一日帰りで行くことが出来た江の島や千葉の内房などは、人、人でごった返し、まさにイモ洗いの様相だったのです。
それが、60年代後半となると少し落ち着きを見せたのですが、民宿などの手軽な宿泊施設が登場したことで、70年代以降も活況を呈したのです。
当時は、東伊豆だけでなく電車の通っていない西伊豆地方にも若者やファミリー層が押しかけ、観光客でごった返していたものです。
危険と化した海水浴の実態
今や海水浴の賑わいはウソのよう、とうとう、日本人は海嫌いとなってしまったようです。
海水浴客が大幅に減ったのに海の事故が増え続けているという現実。
実は、今の海の中は確実に危険な状態と化してしまっているので、日本には気軽に泳げる海はなくなってしまったのです。
国は津波などの大規模災害を想定して、陸地の防災のために海の周辺一帯を大規模な整備を実施してテトラや護岸の構築を行ってきたのです。
これに関しては、適切な防災の措置なので何ら問題もないことです。
がしかし、それによって海の中の環境は大幅に変化をきたしてしまったのでした。
海辺のあちこちに投げ込まれたテトラによって、海の中の環境も様変わりしてしまったからです。
構造物の影響を受けた波の変化によって、海底も波で削られてしまい、潮の流れが複雑化してしまったわけです。
こうして、遠浅だった砂浜も水深が急に深くなる箇所が増えだしてしまい危険な海へと変貌してしまったということなのです。
まあ、これは防災の観点からしたら致し方ないことですが、海の中は想定外の環境に変化してしまったのです。
日本の海の殆どはこんな状態となっているので、こうして海水浴場以外は迂闊に泳ぐことも出来なくなってしまったのでした。
海水浴客の数はかつての10分の1
海の場合は、一見穏やかに見えても波の循環が物凄く早いので、一端、離岸流などに巻き込まれてしまうと人間の力では泳ぎ切ることも出来なくなるのです。
こうなると、日本はレジャーで海水浴を楽しめる海は殆どなくなってしまったのです。
こうして日本の海は、山や川と同様に大きく様変わりしてしまい完全な危険地帯となり果ててしまったのでした。
私の住まいは茅ヶ崎サザンビーチまで300メートルほどの海近にあるのですが、この遠浅だったサザンビーチも砂の侵食によって、一気にどん深となってしまい、子供が泳ぐには危険なビーチとなってしまったのです。
それもその筈、今や海水浴客の数はかつての10分の1まで減っていて各地で海水浴場はクローズ状態となっているからです。
日焼けはNGの最たるもの
そして、もう一つの海水浴のネガティブは、今の女性は極端に日焼けを嫌うのです。
昔は、日焼けは、男性の場合は、精悍さや逞しさの象徴、女性の場合は小麦色の肌がなんとも眩さをかもし出す健康美とされてきたのです。
そういえば、「ヤマンバ」とかいう渋谷のガングロが流行った時期もあった。
ところが今では、日焼けはNGの最たるものへと大転落したのです。
それは強烈な紫外線を浴び続けることで皮膚ガンが発症してしまうことが判ったことで、今や日焼けは悪そのものだからです。
過度な日焼けによって、皮膚の細胞膜が傷つけられ弾力性が失われることで、ガンへの発症が高まってしまうわけで結局、紫外線を浴び続けた人ほどガンのリスクに犯されてしまうということなのです。
いやー、これは衝撃的、日焼けは健康の一つだと思っていたのが、とんだ勘違いだったというわけです。
しかも、赤くなっているのは単なるヤケドだったというコワイ事実、なんでもっと早く言ってくれなかったのだろうか、日焼けは、こうして、瞬く間にネガティブの象徴となってしまったのでした。
そういえば、今のイケメンには、日焼け男は一人もいないし、女性もみんな色白が当たり前、もはや日焼けは、美的感覚においても敵なのです。
日焼けなどしていたらバカ丸出しの象徴のように思われてしまうくらいです。
これでお判りの通り、「海で泳ぐのは危険を伴う」「日焼けするのが嫌だ」「海で泳ぐと潮で体がべたつく」「水着になるのがカッコ悪い」「海に魅力を感じない」等々。
う~ん、なるほどね、これでは海水浴場がガラガラになるのもよく判る。
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忍者ライターの久保誠が「デュラルライフ」「田舎暮らし」「シニアライフ」「スローライフ」「海外ロングステイ」の情報と「雑学のすすめ」を主題として、ソフトタッチに日々の出来事、経済、国際情勢、政治、芸能、歴史のウンチクなどを語ってまいります。






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