田舎で起業は出来るのかパート2:ターゲットは都会人
今回も昨日に引き続き人口の少ない田舎で起業して成功なんて出来るの⁉という不可思議極まりないミステリーに簡単判りやすく迫ります。
昨日は田舎でのビジネスを田舎の人をターゲットにした場合はもはや無理ということで締めくくりました。
そう、ターゲットは違うところにあったのです。
田舎での事業の成功は都会人を呼び込んで消費させること
実は田舎で事業を成功させたというケースは、田舎でラーメン屋や喫茶店などの飲食店を開いて成功させたという類のものではまったくなく、田舎の人を相手としたものでもないのです。
田舎での成功とは、田舎に来る都会人やリバウンド効果の外国人を相手としたもので、都会人や外国観光客を田舎に引き寄せてビジネスを成り立たせたものなのです。
これこそは、田舎という自然の利点を活かし、そこに新たな付加価値を加えて人を呼び込むという手法です。
ということで、田舎の人が利用してくれたことで事業を成功させたという話ではないのでした。
この辺に関しては、確かにコロナ前まではそこそこの成功を収めたことは事実です。
そのいい例は、日本の伝統住居である古民家をフルに生かした宿泊施設の運営や田舎ならではの畑や田んぼを耕すという農業体験ツアーなどが都会からのファミリー層や外国人観光客などに受け盛況であったことです。
また、キャンプブームや秘境ブームにあやかって、小川に釣り橋を設置したりして景観を整え簡易的なサバイバル体験が出来るキャンプ施設を運営したり、ラフティングなどの川や山でのレクリエーションゲームが次々と現れたのでした。
こうしたことで、一時期は古民家ブームや川遊びのブームを生み、田舎での起業はそこそこの盛り上がりを見せたのです。
但し、この成功の多くは、地域の街おこしの一環として地元自治体や観光産業と都会のNPO法人が連携して成功に導いたものなのです。
ということで、これらの事業はベースである地方とタイアップしたことで成り立つ起業だということなので、個人が単独で切り開くものではないのです。
そうなると儲けはあくまで田舎の人との折半となるのでぼろ儲けのサクセスストーリーなどは期待出来ないというわけです。
しかし、成功すればそこそこの安定収入には結びつくのです。
結局、これらの起業は観光事業が主流をなすので、過疎地の活性化にまでは結び付かないのです。
それではこの話は明日へと続きます……。
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