豪雪を乗り切る冬の田舎暮らしの過酷
それにしても、この途轍もない雪の惨状は一体なんなのでしょうか、田舎暮らしで人気の長野や山梨の山間、そして飛騨地区などは異常なまでの雪に埋もれた状態なのです。
雪は自然の現象なので、いったん消えてもまた積もるので人間はコントロールすることは出来ないのです。
そんな雪地獄の日々が3か月も続くのが雪国での田舎暮らしの実態なのです。
この季節となると、都会に住む人間とのハンディをまざまざと知ることとなるわけです。
実は以前にもお話した通り、田舎暮らしを断念した人達に、その理由を聞いてみると、一番に挙げるのは冬の過酷さなのです。
人間にとって寒さはストレスの一つ、寒さは基礎代謝の量がどんどん低下して行くので、どんなに強がろうが、年と共にだんだん寒さに耐えられない体質となって行くのです。
豪雪地帯の雪との戦いは宿命のもの
連日にわたってテレビで映し出されるのは雪下ろしの光景ばかり、それも、70代後半のお年寄りや中には80代の老人までもが、屋根に上って雪下ろしをする映像が映し出されるのです。
雪国の場合、こうして除雪が毎日の日課となるのです。これは高齢者にとってとてもきつい生活です。
でも、これだけは、東南アジアの技能実習生たちに助っ人を頼むわけにもいかないのです。
あの豪雪の恐怖の光景を連日見せられたら、古民家に住んで薪割りや風呂焚き生活なんて考えられなくなりますよね。
雪が降り続くと買物もいけないし、スーパーに辿り着いても商品がない。
勿論、病院に行くことも困難を極めてしまうので、大雪が降ると生活全般の幅を縮めて行くのです。
この時期は、雪に慣れた人でも憂鬱になり不公平を感じて来るというのです。
雪と共生して行けばいいなどというが、子供じゃあるまいし、毎日、雪だるまを作って遊ぶわけにもいかないし、雪をポジティブに捉えるなんて出来やしないのです。
雪が降ると暖房費は勿論のこと、布団や衣類代も必要以上に掛かってしまうし、タイヤも交換しなくてはならないので、余計な出費がかさむのです。
よく、テレビの時代劇などでは、風流な雪見酒のシーンがやたらに映し出されていますが、雪国に住んだらあんなものはインチキだということは瞬時で判ります。
雪が降る中、戸を開けた状態で酒など飲んだら雪風が部屋中に舞ってしまい、地獄の状態となってしまいます。
道路は、道の路面によっては、ツルツル状態なので年寄りの場合、転倒骨折のリスクが増大するのです。
こうした過酷を強いられる田舎の現実、これでは田舎暮らしをしようなどと思う若者はいなくなってしまう。
また、何度も言う通り、こうした豪雪地域で暮らす女性の場合は、冬季うつを発症することが多いのです。
冬季うつとは、季節性情動障害という、うつ病の一種で、冬場の陰湿な憂鬱さによって発症するもので、発症すると気分が常に落ち込んで無気力状態となり、日常の家事なども苦痛になり現実逃避の状態となる不味い病気なのです。
いやー、ネガティブなことをまたもや書いてしまいました。
もうすぐ念願の春が訪れる、今少しの辛抱です。
コメント