知らないと大変 クルマ命の田舎目次
地方の人たちは、クルマの存在によって一気に生活の向上を図ることが出来たことは間違いのないことです。
しかし、今や完全なクルマ依存の生活スタイルが構築されたことで、何をするにもクルマがないとにっちもさっちも行かないという状態になってしまったのです。
そんなクルマが命という、異常な生活実態を知らないで田舎に移住などしたらオーマイゴットのミステークだらけとなってしまうのは必然のことです。
本書は、田舎に移住を考える方々やデュラルライフ生活をご希望の方、田舎に興味のある方々の為に田舎のクルマ社会の実態を雑学タッチで判りやすく解説する指南書なのです。
目次内容
プロローグ
第1章大都会東京のクルマに対する現実を知る
・都会ではクルマはただの脇役の存在
・東京は鉄道が主役、クルマは三下以下
・都会の若者のクルマ離れは止まらない
第2章田舎は何故、クルマ社会になったのか
・連帯感もクルマありきの田舎社会
・田舎の一次産業から見たクルマ依存
・田舎はクルマがないと生活出来ないは常識となった
・田舎と都会、クルマ生活のギャップ
第3章クルマの出現で様変わりとなった田舎の実態
・冬は活動がクローズだった田舎
・災害と隣り合わせの田舎特有のリスク回避
・クルマ社会の命綱となった郊外店の存在
・地方のクルマ社会から生み出された道の駅の発想
第4章クルマ依存に拍車を掛けた悪しき流れの実態
・バス路線の廃止と衰退
・鉄道を捨てクルマに乗り換えた田舎
・クルマ社会はお金が掛かる
第5章クルマ社会は誰でも移動難民に成る
・田舎の買物弱者は都市部より遥かに悲惨
・クルマ社会の田舎の現実を思い知った高齢者の移住
・クルマ社会の本当の犠牲者は田舎の子供たち
・それでも田舎の子供の一番の夢はクルマになる
第6章クルマ社会の葛藤によって田舎暮らしを断念
・クルマのマジックに晒されリタイアを決断
・田舎での役割は移動難民のボランティアだった
第7章田舎でクルマなしで生活が出来るのか考える
・クルマなしだと疎外感に晒されてしまう
・地域おこし協力隊は公用車を使っての活動となる
第8章クルマ社会はシニアライフの思考も萎縮させる
・田舎でスローライフが理解されないのはクルマ社会にある
・クルマ社会は女性にとって幻滅と失望の世界
第9章クルマの害毒を考える、世界中で巻き起こる脱クルマ社会のキャンペーン
・クルマは毒ガスを撒き散らす大量破壊兵器
第10章クルマを捨てて歩くことの重要性を再認識する
・まったく歩かなくなってしまった田舎の人間
・過度なクルマ依存は思考力を退化させる
・デュラルライフ生活で歩くことの楽しさに芽生える
第11章交通空白地域を救う為のアイデアの実践
・コミュニティバスは起死回生になるか
・移動難民の助っ人が登場かライドシェアの普及
・子供向けタクシー「ウーバーティーンズ」の登場
第12章脱クルマの取組の実態
・都会で流行りのシェアリングモビリティ
・カーシェアリングは助っ人となるのか
・飲酒運転の撲滅、田舎の助っ人運転代行業
・都会で脱クルマに貢献した自転車だが田舎ではお呼びでなかった
第13章世界の脱クルマ事情の実態
・路面電車で脱クルマ社会をアピール
・自転車の普及によって脱クルマを果たしたコペンハーゲン
・クルマ無しの集団生活を送るアーミッシュ
・アメリカがクルマ社会を反省しだした
第14章未来に向けた脱クルマ構想
・ステーション機能を拠点としたニューシティ構想
・100年に1度の自動車の抜本的改革が始まる
おわり